山縣大弐著 柳子新論 川浦玄智訳注 現代語訳 その三七
これ皆(みな)以(もつ)てその富(ふう)貴(き)を求め、その福(ふく)祿(ろく)を干(もと)め、その心(しん)志(し)を安(やす)んじ、その耳(じ)目(もく…
易経や易占いに興味のある方を対象に、どんな初心者でもよくわかる易経や易占いの教材と、ある程度詳しく学びたい方にも満足して頂ける易経や易占いの教材を紹介しております。
これ皆(みな)以(もつ)てその富(ふう)貴(き)を求め、その福(ふく)祿(ろく)を干(もと)め、その心(しん)志(し)を安(やす)んじ、その耳(じ)目(もく…
利害第十二【この篇、政治の要は国民のために利を興し害を除くにある。利を興すには文教を盛んにする必要があり、害を除くには刑罰が大切である。しかし鎌倉以降は刑罰だ…
五(ご)者(しや)は皆天下のことを害し、而(しか)して財これが爲(ため)に通ぜず、貨これが爲(ため)に足らず、豈(あ)に禁ぜざるべけんや。切に望むらくは、公…
故(ゆえ)に士(し)庶(しよ)人(じん)の贄(し)、或(あるい)は一家の產(さん)を破り、卿(けい)大(たい)夫(ふ)の贈(おくりもの)、率(おおむ)ね一(…
且(か)つその農を治むる者、豈(あ)に田は必ず百(ひやく)畝(せ)、税は必ず什(じゆう)の一にして、而(しか)して後(あと)に薄(はく)とせんや。叔(しゆく…
故(ゆえ)に士の秩(ちつ)祿(ろく)ある者も、身を終(お)ふるまでその美を服すること能(あた)はず。而(しか)して累(るい)世(せい)その精を用(もち)ふる…
通貨第十一【この篇、農民の税を軽くして農事を勧(すす)め、富(ふ)商(しよう)が金にあかせてぜいたくな生活をしているのを厳禁し、官を売買したり賄(わい)賂(ろ…
この故(ゆえ)に都(と)下(か)の衣食を給する、日に鉅(きよ)萬(まん)を盡(つ)くし、金を餐(くら)い玉を薪(まき)にして、猶(なお)且(か)つ以(もつ)…
利を見て進み、害を見て退くは、衆人の情なり。即(すなわ)ち今の俗(ぞく)吏(り)、何を以(もつ)てか能(よ)く禁ぜん。且(か)つや大(たい)邑(ゆう)通(つ…
守業第十【この篇、国民はみなその土に安んじ世業を楽しむというのでなければならない。しかるに世を挙げて生産にかんけいのない虚業を営み、農民までが田畑をすてて都市…