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易経(周易)を読み解く 八九(山天大畜 四五上)

2021年12月4日

六四 ―‥‥ ――― (山天大畜) 之卦 十四火天大有

六四。童牛之牿。元吉。
○六四。童(どう)牛(ぎゆう)の牿(こく)なり。元(げん)吉(きつ)。
 六四は柔順正位の大臣。陽剛を止めて養う大畜の時に中(あた)り、幼(よう)牛(ぎゆう)の角(つの)に横木を付けて人を害するのを防ぐために、正応初九が妄進しないように畜止する。
 微力な段階で悪(私利私欲に囚われること)を畜止できれば、初九は悪から遠ざかって善に遷(かえ)り、人德を磨いて大いに社会に貢献する(世のため人のために尽くす)。
象曰、六四元吉、有喜也。
○象に曰く、六四元(げん)吉(きつ)とは、喜び有る也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。初九が私利私欲に囚われなければ悪から遠ざかって善に遷(かえ)り、人德を磨いて社会に貢献する(世のため人のために尽くす)。
 治国の理想的な在(あ)り方であり、天下萬(ばん)民(みん)上下君(くん)臣(しん)皆(みな)喜ぶ(幸せになる)のである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇地位と時を得て、何事も自由自在。大いに吉運を得る。
○幼い牛の段階で、相手を防ぐことが容易にできる。善き吉運である。
○相手の要求を拒んで、争うことになる。

以下省略。次の書籍をご覧ください。