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易経(周易)を読み解く 六三(山風蠱 全体)

2021年12月1日

十八 山(さん)風(ぷう)蠱(こ) ―‥‥艮山 ――‥巽風
互卦 五四雷澤歸妹  綜卦・錯卦 十七澤雷隨

蠱、元亨。利渉大川。先甲三日、後甲三日。
○蠱(こ)は元(おおい)に亨(とお)る。大(たい)川(せん)を渉(わた)るに利(よろ)し。甲に先だつこと三日、甲に後(おく)るること三日。
 蠱は惑(わく)乱(らん)・腐敗・頽(たい)廃(はい)・崩壊を意味する。これらが窮(きわ)まれば事態は一変して通じるようになる。窮(きゆう)して後(のち)、変革が起こり、何事もすらすら通るのである。
 勇気を奮い起こして幾(いく)多(た)の艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)を刷新するが宜しい。
 先ず惑乱・腐敗・頽廃・崩壊の根本的原因を探り、次に抜本的対応策を熟慮し、その弊(へい)害(がい)と収(しゆう)拾(しゆう)を見(み)据(す)えてから刷新すべきである。
 (十干・甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)己(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き)によると甲に先だつこと三日とは、十干の最初に位置する甲より前の三日間である辛(しん)壬(じん)癸(き)を指すと考える。すなわち、事の終わりの意味となる。甲に後(おく)るること三日とは、甲の次に位置する三日間である乙(おつ)丙(へい)丁(てい)を指すと考える。すなわち事の始めの意味となる。以上のことから次のような解釈となる。)
 先ず、事の終わりがどうなるかを検討し、次に事の初めをどうするかを検討する。

以下省略。次の書籍をご覧ください。