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易経(周易)を読み解く 七八(山地剝 全体)

2021年12月3日

二三 山(さん)地(ち)剝(はく) ―‥‥艮山 ‥‥‥坤地
互卦 二坤爲地  綜卦 二四地雷復  錯卦 四三澤天夬

剝、不利有攸往。
○剝(はく)は往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)しからず。
 剝は陰気が増長して盛んになり陽気を押し出す(一陽五陰の)時。下から漸次長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる(下流・中流・上流の一部が皆、腐敗・堕落してしまい、極めて少数の上流階級の人だけが道を守っている)ように、君子(陽爻)が小人(陰爻)に(一陽五陰まで)追い詰められてしまった。
 人事に当て嵌めた場合、このような陰陽消長の流れの中で、君子(極めて少数の上流階級の人や人格者)は積極的に行動してはならない(積極的に行動すればあっという間に追い詰められる)。陰氣が浸食する時勢に順い止(とど)まって、様子を窺(うかが)うべきである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。