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易経(周易)を読み解く 二百(火水未済 全体)

2021年12月31日

六四 火(か)水(すい)未(び)濟(せい)
   |・|離火 ・|・坎水

                                                    互卦・綜卦・錯卦 六三水火既濟

未濟、亨。小狐汔濟、濡其尾。无攸利。
○未(び)濟(せい)は亨る。小(しよう)狐(こ)汔(ほとん)ど濟(わた)らんとし、其(その)尾(お)を濡(ぬ)らす。利しき攸(ところ)无(な)し。
 未濟は上卦離(火は上り)と下卦坎(水は下る)が交わらない。全爻不正で未完成の時である。しかし、全爻応比の関係が成立しているから、各爻が一丸となって不正(陰爻陽位)だが柔順にして中庸の德を具えている六五の天子(トップ)を輔佐する。すなわち、未完成から完成の時に向かって行くのである。だが、今は未完成の時である。子狐が蛮勇を奮って川を渡ろうとしても、途中で疲れてしまい尻尾を濡らして引き返してくるのが関の山。子狐が慎み深さを失い、適切な対処(各爻が一丸となって六五の天子を補佐すること)を怠れば、何事もうまく行かない。

以下省略。次の書籍をご覧ください。