二八 澤(たく)風(ふう)大(たい)過(か) ‥――兌澤 ――‥巽風
互卦 一乾爲天 綜卦 同 錯卦 二七山雷頤
大過、棟橈。利有攸往。亨。
○大(たい)過(か)は、棟(むなぎ)橈(たわ)む。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。亨(とお)る。
大(たい)過(か)は上下が二陰、真ん中が四陽であるから、上下両端が弱く、真ん中の強さに耐えかねる形なので、棟(むな)木(ぎ)が撓(たわ)んで建物が倒(とう)壊(かい)する危機にある。
しかし、下卦巽(そん)は巽(そん)順(じゆん)な性質、上卦兌(だ)は和悦する性質であり、陽剛の九二と九五には中庸の德がある。剛中(九二と九五)にして巽順(下卦巽)に謙(へりくだ)り、和悦する美德(上卦兌)を以て倒壊の危機を救うために進み往(ゆ)くが宜しい。
倒壊の危機を救うべく進み往くことによって、すらっと通るのである。
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