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易経(周易)を読み解く 七三(火雷噬嗑 初二三)

2021年12月2日

初九 ―‥― ‥‥― (火雷噬嗑) 之卦 三五火地晉

初九。屨校滅趾。无咎。
○初九。校(こう)を屨(ふ)みて趾(あし)を滅(めつ)す。咎无し。
 刑罰を用いられる側の初九(爻辞においては悪事を働いたのは陽爻として言葉がかけられている)が悪事を働いたので、足(あし)枷(かせ)を嵌(は)められて身動きが取れなくなる刑罰を受けた。悪事の初期の段階(小悪)なので、反省して行動を改めれば更生できる。
象曰、屨校滅趾、不行也。
○象に曰く校(こう)を屨(ふ)みて趾(あし)を滅(めつ)すとは、行かざる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。初九が足(あし)枷(かせ)を嵌(は)められて身動きが取れなくなる刑罰を受けるのは、これ以上悪事を重ねないために、初九の行動を制するためである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇現在の方向性が誤っている。よく反省して改善すべきである。これから起こす予定の事業のことを知らないので、失敗して恥をかく。いつも行っている小さな事業でも迅速に遂行できない。
○交際する相手の是非善悪をよく判断して、しっかりと選ぶべき時。
○足が傷付いているから、動いて行くのが困難な時。無理して進んで行けば悪い結果になる。
○今は成功することが難しい時と判断して、進んではならない。
○初爻と上爻は刑罰を執行される時。悪い要素は早い段階(初爻の段階)で制止するべきである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。