二一 火(か)雷(らい)噬(ぜい)嗑(こう) ―‥―離火 ‥‥―震雷
互卦 三九水山蹇 綜卦 二二山火賁 錯卦 四八水風井
噬嗑、亨。利用獄。
○噬(ぜい)嗑(こう)は亨(とお)る。獄(ごく)を用(もち)うるに利(よろ)し。
噬嗑は上(うわ)頤(あご)と下(した)顎(あご)(二七山雷頥の象)の間にある邪魔物(全体の卦象からは四爻を邪魔者と観る)を、聡明な智慧(上卦離の明智)と活発な威権(下卦震の雷動)で噛み砕いて除き去り、上下和合亨(こう)通(つう)する時である。
邪魔物は天下の害(がい)悪(あく)ゆえ、刑罰や裁判で懲(こ)らしめるが宜しい。
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