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八卦の研究 七

兌☰ 下卦が兌の六十四卦 卦の占断キーワード

十.天澤履
初爻 △往(ゆ)くも咎无し。獨(ひと)り願いを行(おこな)ふ也。
二爻 ○幽(ゆう)人(じん)は貞にして吉。中(ちゆう)にして自ら亂(みだ)れざる也。
三爻 ×虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)う。凶。位(くらい)當(あた)らざる也。

十九.地澤臨
初爻 ○貞(てい)にして吉(きつ)。志正しきを行う也(なり)。
二爻 ○吉(きつ)にして利(よろ)しからざる无(な)し。未(いま)だ命(めい)に順(したが)わざる也(なり)。
三爻 △利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。既(すで)に之(これ)を憂(うれ)うれば咎(とが)无(な)し。

三八.火澤睽
初爻 △悔(くい)亡ぶ。惡(あく)人(にん)を見れば咎(とが)无(な)し
二爻 △咎无し。未(いま)だ道を失わざる也(なり)。
三爻 △初め无(な)くして終り有り。剛に遇(あ)えば也(なり)。

四一.山澤損
初爻 △咎无し。酌(く)みて之(これ)を損(へら)す。尚(かみ)、志を合わする也(なり)。
二爻 ○貞(てい)に利(よろ)し。征(ゆ)くは凶。中(ちゆう)以(もつ)て志と爲(な)す也。
三爻 △一人行けば、則ち其(そ)の友を得(う)。三なれば則(すなわ)ち疑う也。

五四.雷澤帰妹
初爻 △征(ゆ)きて吉。相(あい)承(う)くる也。
二爻 △幽(ゆう)人(じん)の貞に利し。未(いま)だ常(つね)を變(へん)ぜざる也(なり)。
三爻 △妹を歸(とつ)がするに以て須(ま)つとは、未(いま)だ當(あた)らざる也。

五八.兌為澤
初爻 ○和(やわら)ぎて兌(よろこ)ぶの吉は、行(おこない)未(いま)だ疑(うたが)はざる也。
二爻 ○吉。悔(くい)亡ぶ。志を信ずる也。
三爻 ×來(きた)りて兌(よろこ)ぶの凶は、位(くらい)當(あた)らざる也。

六十.水澤節
初爻 △戸(こ)庭(てい)を出(い)でず。咎(とが)无(な)し。通(つう)塞(そく)を知る也。
二爻 ×門(もん)庭(てい)を出(い)でず、凶とは、時を失ふこと極(きわ)まれる也(なり)。
三爻 △節せざるの嗟(なげき)は、又誰(たれ)か咎(とが)めん也。

六一.風澤中孚
初爻 ○虞(おもんばか)れば吉とは、志未(いま)だ變(へん)ぜざる也。
二爻 ○其(その)子(こ)、之(これ)に和すとは、中(ちゆう)心(しん)願(ねが)ふ也。
三爻 △或(あるい)は鼓(こ)し或は罷(や)むるは、位(くらい)、當らざる也。

 下卦が兌の六十四卦に関する下卦兌の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 天澤履の下卦兌△○×、地澤臨の下卦兌○○△、火澤睽の下卦兌△△△、山澤損の下卦兌△○△、雷澤帰妹の下卦兌△△△、兌為澤の下卦兌○○×、水澤節の下卦兌△×△、風澤中孚の下卦兌○○△。
 ○△×を集計すると、○が八(三三・三%)、△が十三(五四・一%)、×が三(十二・五%)となる。