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八卦の研究 六

兌☰ 上卦が兌の六十四卦 爻の占断キーワード

四爻 吉運の占断半分
 ☱☳ △貞なるも凶。明らかなれば何の咎あらん。
 ☱☴ ○吉(きつ)。它(た)有れば吝(りん)。下(した)に橈(たわ)まざる也。
 ☱☶ △貞吉にして悔(くい)亡(ほろ)ぶ。未(いま)だ咸の害あらざる也。
 ☱☰ △羊を牽(ひ)けば悔(くい)亡ぶ。言(げん)を聞きて信ぜず。
 ☱☷ ○大(だい)吉(きつ)にして咎无し。位(くらい)、當(あた)らざる也(なり)。
 ☱☵ △悔ゆる有りて往けば吉。
 ☱☲ ○孚(まこと)有り。命(めい)を改めて吉(きつ)。志を信ずる也。
 ☱☱ ○疾(やまい)を介(へだ)つれば喜(よろこび)有り。喜びは、慶(よろこび)有る也。

五爻 大凡吉運の占断
 ☱☳ ◎嘉(か)に孚(まこと)あり。吉。位(くらい)正(せい)中(ちゆう)なれば也(なり)。
 ☱☴ △咎(とが)も无(な)く譽(ほまれ)も无(な)し。
 ☱☶ △悔(くい)无(な)し。志(こころざし)末(すえ)なる也(なり)。
 ☱☰ △中行にして咎无し。中未(いま)だ光(おおい)ならざる也。
 ☱☷ ○咎无し。元永貞、悔(くい)亡ぶ。志未(いま)だ光(おおい)ならざる也(なり)。
 ☱☵ ○説(よろこび)有り。中直なる也。祭(さい)祀(し)するに利(よろ)し。福(さいわい)を受くる也。
 ☱☲ ◎占はずして孚(まこと)有り。其(その)文(ぶん)炳(へい)たる也。
 ☱☱ ○孚(まこと)あり。厲(あやう)き有り。位正しく當(あた)れば也。

上爻 大凡凶運の占断
 ☱☳ ○王(おう)用(もつ)て西(せい)山(ざん)に亨(きよう)す。上(かみ)にして窮(きわ)まる也(なり)。
 ☱☴ △頂(いただき)を滅(めつ)す。凶。咎(とが)无(な)し。咎(とが)む可(べ)からざる也(なり)。
 ☱☶ △輔(ほ)頬(きよう)舌(ぜつ)に咸ず、口(こう)説(ぜつ)を滕(あ)ぐる也。
 ☱☰ ×終(つい)に凶有り。終(つい)に長かる可(べ)からざる也(なり)。
 ☱☷ △咎无し。未(いま)だ上(うえ)に安んぜざる也。
 ☱☵ △悔ゆる有りて往けば吉。
 ☱☲ ○征けば凶。貞に居れば吉。順にして以て君に從ふ也。
 ☱☱ ○引きて兌(よろこ)ぶ。未(いま)だ光(おおい)ならざる也。

 上卦が兌の六十四卦に関する上卦兌の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、四爻は○と△が各四(五〇%)となる。五爻は◎が二、○が三、◎と○の吉運の割合は六二・五%となる。上爻は○が三(三七・五%)、△が四(五〇%)、×が一(十二・五%)となる。