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八卦の研究 八

兌☰ 下卦が兌の六十四卦 爻の占断キーワード

初爻 咎无しの占断が多い

☰☱ △往(ゆ)くも咎无し。獨(ひと)り願いを行(おこな)ふ也。
☷☱ ○貞(てい)にして吉(きつ)。志正しきを行う也(なり)。
☲☱ △悔(くい)亡ぶ。惡(あく)人(にん)を見れば咎(とが)无(な)し
☶☱ △咎无し。酌(く)みて之(これ)を損(へら)す。尚(かみ)、志を合わする也(なり)。
☳☱ △幽(ゆう)人(じん)の貞に利し。未(いま)だ常(つね)を變(へん)ぜざる也(なり)。
☱☱ ○和(やわら)ぎて兌(よろこ)ぶの吉は、行(おこない)未(いま)だ疑(うたが)はざる也。
☵☱ △戸(こ)庭(てい)を出(い)でず。咎(とが)无(な)し。通(つう)塞(そく)を知る也。
☴☱ ○虞(おもんばか)れば吉とは、志未(いま)だ變(へん)ぜざる也。

二爻  吉運の占断が多い

☰☱ ○幽(ゆう)人(じん)は貞にして吉。中(ちゆう)にして自ら亂(みだ)れざる也。
☷☱ ○吉(きつ)にして利(よろ)しからざる无(な)し。未(いま)だ命(めい)に順(したが)わざる也(なり)。
☲☱ △咎无し。未(いま)だ道を失わざる也(なり)。
☶☱ ○貞(てい)に利(よろ)し。征(ゆ)くは凶。中(ちゆう)以(もつ)て志と爲(な)す也。
☳☱ △幽(ゆう)人(じん)の貞に利し。未(いま)だ常(つね)を變(へん)ぜざる也(なり)。
☱☱ ○吉。悔(くい)亡ぶ。志を信ずる也。
☵☱ ×門(もん)庭(てい)を出(い)でず、凶とは、時を失ふこと極(きわ)まれる也(なり)。
☴☱ ○其(その)子(こ)、之(これ)に和すとは、中(ちゆう)心(しん)願(ねが)ふ也。

三爻 吉運の占断なし

☰☱ ×虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)う。凶。位(くらい)當(あた)らざる也。
☷☱ △利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。既(すで)に之(これ)を憂(うれ)うれば咎(とが)无(な)し。
☲☱ △初め无(な)くして終り有り。剛に遇(あ)えば也(なり)。
☶☱ △一人行けば、則ち其(そ)の友を得(う)。三なれば則(すなわ)ち疑う也。
☳☱ △妹を歸(とつ)がするに以て須(ま)つとは、未(いま)だ當(あた)らざる也。
☱☱ ×來(きた)りて兌(よろこ)ぶの凶は、位(くらい)當(あた)らざる也。
☵☱ △節せざるの嗟(なげき)は、又誰(たれ)か咎(とが)めん也。
☴☱ △或(あるい)は鼓(こ)し或は罷(や)むるは、位(くらい)、當らざる也。

 下卦が兌の六十四卦に関する下卦兌の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、初爻は○が三(三七・五%)、△が五(六二・五%)となる。二爻は○が五(六二・五%)、△が二(二五%)、×が一(十二・五%)となる。三爻は△が六(七五%)、×が二(二五%)となる。