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八卦の研究 二十五

艮☶の占断

艮☶ 上卦が艮の六十四卦 卦の占断キーワード

四.山水蒙
四爻 △蒙に困(くる)しむ。吝(りん)なり。
五爻 ○童(どう)蒙(もう)、吉(きつ)なり。
上爻 △用て寇を禦ぐに利しとは、上下順なれば也。

十八.山風蠱
四爻 △父の蠱(こ)に裕(ゆるや)かなり。往(ゆ)きて咎(とが)を見る。
五爻 ○父の蠱(こ)に幹(かん)たり。用(もつ)て譽(ほまれ)あり。
上爻 △王(おう)侯(こう)に事(つか)えず、志(こころざし)則(のつと)る可(べ)き也。

二二.山火賁
四爻 △寇(あだ)するに匪(あら)ず婚(こん)媾(こう)するなりとは、終(つい)に尤(とが)无(な)き也(なり)。
五爻 ○吝(りん)なれども終(つい)に吉(きつ)。
上爻 △白く賁(かざ)る、咎(とが)无(な)しとは、上(うえ)、志を得る也。

二三.山地剝
四爻 ×牀(しよう)を剝(はく)するに膚(はだえ)を以(もつ)てす。凶。
五爻 ○宮(きゆう)人(じん)を以て寵(ちよう)せらる。利しからざる无(な)し。
上爻 ×君子は輿(くるま)を得、小人は廬(ろ)を剝(はく)す。

二六.山天大畜
四爻 ○童(どう)牛(ぎゆう)の牿(こく)なり。元(げん)吉(きつ)。
五爻 ○豶(ふん)豕(し)の牙(が)なり。吉(きつ)。
上爻 ◎天の衢(ちまた)を何(にな)う。亨(とお)る。

二七.山雷頤
四爻 △顚(さかしま)に頤(やしな)わる。吉。虎(こ)視(し)眈(たん)眈(たん)。其(そ)の欲(よく)逐(ちく)逐(ちく)。咎(とが)无(な)し。
五爻 ○貞(てい)に居(お)れば吉。大川を渉る可からず。
上爻 ○厲うけれども吉とは、大いに慶び有る也。

四一.山澤損
四爻 △遄(すみや)かならしむれば喜び有り。咎无し。
五爻 ○十(じつ)朋(ぽう)の龜(き)も違(たが)ふ克(あた)はず。元(げん)吉(きつ)。
上爻 ○損せずして之(これ)を益す。咎无し。貞(てい)にして吉。

五二.艮為山
四爻 △其(その)身(み)に艮(とど)まる。咎无し。
五爻 ○其(その)輔(ほ)に艮(とど)まる。言(げん)序(じよ)有り。悔亡ぶ。
上爻 ○艮(とど)まるに敦(あつ)し。吉。

 上卦が艮の六十四卦に関する上卦艮の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 山水蒙の上卦艮△○△、山風蠱の上卦艮△○△、山火賁の上卦艮△○△、山地剝の上卦艮×○×、山天大畜の上卦艮○○◎、山雷頤の上卦艮△○○、山澤損の上卦艮△○○、艮為山の上卦艮△○○となる。
 ◎○△×を集計すると、◎が一(四・一%)、○が十二(五十%)、◎と○の吉運を合わせると十三(五四・一%)、△が九(三七・五%)、×が二(八・三%)となる。