震☳ 下卦が震の六十四卦 卦の占断キーワード
三．水雷屯
初爻 ○建(た)てられて侯(こう)たるに利(よろ)し。
二爻 △十年にして乃ち字(あざな)すとは、常に反(かえ)る也。
三爻 △君子は幾(き)をみて舎(や)むに如(し)かず。往(ゆ)けば吝(りん)。
十七．澤雷随
初爻 ○貞にして吉。門を出(い)でて交(まじ)われば功有り。
二爻 △小(しよう)子(し)に係(かか)れば、丈(じよう)夫(ぶ)を失う。
三爻 △隨いて求むる有れば得(う)。貞に居(お)るに利(よろ)し。
二一．火雷噬嗑
初爻 △校(こう)を屨(ふ)みて趾(あし)を滅(めつ)す。咎无し。
二爻 △膚(ふ)を噬(か)みて鼻を滅す。咎无し。
三爻 △小しく吝(りん)なれども咎无し。
二四．地雷復
初爻 ○遠からずして復(かえ)る。悔(くい)に祗(いた)る无(な)し。元吉。
二爻 ○休(きゆう)復(ふく)の吉は、仁(じん)を下(くだ)るを以(もつ)て也(なり)。
三爻 △頻(しきり)に復(かえ)る。厲(あやう)けれども咎(とが)无(な)し。
二五．天雷无妄
初爻 ○无(む)妄(ぼう)なり。往(ゆ)きて吉(きつ)。
二爻 ○往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。
三爻 ×行(こう)人(じん)の得(え)るは、邑(ゆう)人(じん)の災(わざわい)なり。
二七．山雷頤 初爻 ×我(われ)を覿(ｍ)て頤(おとがい)を朶(た)る。凶。
二爻 ×往(ゆ)けば凶とは、行けば類(るい)を失う也(なり)。
三爻 ×貞(てい)なれど凶。十年用(もち)ふる勿(なか)れ。利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。
四二．風雷益
初爻 ○用(もつ)て大(たい)作(さく)を爲(な)すに利し。元(げん)吉(きつ)。咎无し。
二爻 ○永(えい)貞(てい)にして吉。王用(もつ)て帝に享(とお)す。吉。
三爻 △咎无し。孚(まこと)有り中(ちゆう)行(こう)あり。
五一．震為雷
初爻 △震來(きた)るとき虩(げき)虩(げき)たり。後に笑(しよう)言(げん)啞(あく)啞(あく)たり。吉。
二爻 △九(きゆう)陵(りよう)に躋(のぼ)る。逐(お)ふ勿(なか)れ。七日にして得ん。
三爻 △震して行けば眚(あやまち)无(な)し。
下卦が震の六十四卦に関する下卦震の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
水雷屯の下卦震○△△、澤雷随の下卦震○△△、火雷噬嗑の下卦震△△△、地雷復の下卦震○○△、天雷无妄の下卦震○○×、山雷頤の下卦震×××、風雷益の下卦震○○△、震為雷の下卦震△△△となる。
○△×を集計すると、○が八（三三・三％）、△が十二（五十％）、×が四（十六・六％）となる。