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令和五年冬至占(令和六年を予測する)の八つの占題 その四の二

七.イスラエル紛争はどのように日本に影響を及ぼすか。

 ○白倉信司研究所長

 五一.震為雷 ☳☳ 九五 本卦
 十七.澤雷随 ☱☳ 九五 之卦
 三九.水山蹇 ☵☶ 上六 互卦

 震為雷☳☳は思わぬハプニングに動揺するが終わってみれば大したことがないことに気付く時である。卦辞・彖辞には「震は亨る。震來るとき虩(げき)虩(げき)たり。笑(しよう)言(げん)啞(あく)啞(あく)たり。震、百里を驚かせども、匕(ひ)鬯(ちよう)を喪(うしな)はず。/震爲雷は抑圧されていた陽氣が盛んに活動を始め、勢力を拡大伸張する時である。陽氣が次から次に発動して、萬物は生々化育するのである。雷が轟き渡るような大事変が起こった 時は、君子は恐れ慎み自ら反省し、正しい道を修めて人德を養い、事変に適切に対処する。君子が事変に適切に対処すれば、やがて事変は落ち着いて、人々は談笑して和らぎ楽しみ国家泰平となる。雷が轟き渡るような大事変が勃発すると大衆は驚愕して自分を失うが、先祖と神仏をお祀りする祭主(オーナー)の天子(トップ)は神前の料理を掬う匙と香りのよいお酒を決して落とさない。すなわち君子は如何なる事変が勃発しても自分を失うことなく、泰然自若として事変を適切に処理する。」とある。
 イスラエル紛争が大事変となっても、君子が事変に適切に対処すれば、やがて事変は落ち着いて国家泰平となる。そのためには、天子(トップ)が泰然自若として事変を適切に処理することが前提条件となる。
 震為雷☳☳九五の爻辞には「震して往くも來るも厲し。億りて事有るを喪ふ无し。/六五は柔順にして中庸の德を具えた天子(トップ)。初六が引き起こした大事変と九四が引き起こそうとした大事変が続発すれば六五が天子(トップ)の地位を保つことは困難であった。ところが、九四はずるずると泥の中(陰爻の間)に陥ってしまい、大事変を引き起こすことができなかった。六五の天子(トップ)は事の成り行きを億り、適切な処置を行うことができるので、宗廟社稷の祭祀(国家や組織の理念)を喪失することなく、国家や組織を守ることができる。」とある。
 すなわち、イスラエル紛争の影響はトップ対応如何によるのである。以下省略。