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八卦の研究 十六

震☳ 下卦が震の六十四卦 爻の占断キーワード

初爻 吉運の占断が半分
 ☵☳ ○建(た)てられて侯(こう)たるに利(よろ)し。
 ☱☳ ○貞にして吉。門を出(い)でて交(まじ)われば功有り。
 ☲☳ △校(こう)を屨(ふ)みて趾(あし)を滅(めつ)す。咎无し。
 ☷☳ ○遠からずして復(かえ)る。悔(くい)に祗(いた)る无(な)し。元吉。
 ☰☳ ○无(む)妄(ぼう)なり。往(ゆ)きて吉(きつ)。
 ☶☳ ×我(われ)を覿(m)て頤(おとがい)を朶(た)る。凶。
 ☴☳ ○用(もつ)て大(たい)作(さく)を爲(な)すに利し。元(げん)吉(きつ)。咎无し。
 ☳☳ △震來(きた)るとき虩(げき)虩(げき)たり。後に笑(しよう)言(げん)啞(あく)啞(あく)たり。吉。

二爻 吉運の占断は少ない
 ☵☳ △十年にして乃ち字(あざな)すとは、常に反(かえ)る也。
 ☱☳ △小(しよう)子(し)に係(かか)れば、丈(じよう)夫(ぶ)を失う。
 ☲☳ △膚(ふ)を噬(か)みて鼻を滅す。咎无し。
 ☷☳ ○休(きゆう)復(ふく)の吉は、仁(じん)を下(くだ)るを以(もつ)て也(なり)。
 ☰☳ ○往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。
 ☶☳ ×往(ゆ)けば凶とは、行けば類(るい)を失う也(なり)。
 ☴☳ ○永(えい)貞(てい)にして吉。王用(もつ)て帝に享(とお)す。吉。
 ☳☳ △九(きゆう)陵(りよう)に躋(のぼ)る。逐(お)ふ勿(なか)れ。七日にして得ん。

三爻 吉運の占断は皆無
 ☵☳ △君子は幾(き)をみて舎(や)むに如(し)かず。往(ゆ)けば吝(りん)。
 ☱☳ △隨いて求むる有れば得(う)。貞に居(お)るに利(よろ)し。
 ☲☳ △小しく吝(りん)なれども咎无し。
 ☷☳ △頻(しきり)に復(かえ)る。厲(あやう)けれども咎(とが)无(な)し。
 ☰☳ ×行(こう)人(じん)の得(え)るは、邑(ゆう)人(じん)の災(わざわい)なり。
 ☶☳ ×貞(てい)なれど凶。十年用(もち)ふる勿(なか)れ。利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。
 ☴☳ △咎无し。孚(まこと)有り中(ちゆう)行(こう)あり。
 ☳☳ △震して行けば眚(あやまち)无(な)し。

 下卦が震の六十四卦に関する下卦震の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、初爻は○が五(六二・五%)、△が二(二五%)、×が一(十二・五%)となる。二爻は○が三(三七・五%)、△が四(五〇%)、×が一(十二・五%)となる。三爻は△が六(七五%)、×が二(二五%)となる。