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八卦の研究 二

乾☰ 上卦が乾の六十四卦 爻の占断キーワード

四爻 大凡吉運の占断
  ☰☰ ○躍(おど)りて淵(ふち)に在(あ)り。咎(とが)无(な)し。進むも咎(とが)无(な)き也(なり)。
  ☰☵ ○貞に安んずれば吉。失わざる也。
  ☰☱ ◎虎の尾を履(ふ)む。愬(さく)愬(さく)たれば終(つい)に吉。志行なわるる也。
  ☰☷ ○命(めい)有り、咎无し。疇(たぐい)、祉(さいわい)に離(つ)く。志(こころざし)行なわるる也。
  ☰☲ △攻(せ)むる克(あた)わず。吉。困(くる)しみて則(のり)に反(かえ)れば也(なり)。
  ☰☳ ○貞(てい)にす可(べ)し。咎(とが)无(な)し。固(もと)より之(これ)を有する也。
  ☰☶ ○君子は吉。小人は否。君子は好(よみ)して遯(のが)る。小人は否(しから)ず。
  ☰☴ △包(つと)に魚(うお)无(な)し。起(た)てば凶。民(たみ)に遠ければ也(なり)。

五爻 全て吉運の占断
  ☰☰ ◎天に在り、大(たい)人(じん)を見るに利(よろ)し。上(かみ)にして治(おさ)むる也。
  ☰☵ ◎元(げん)吉(きつ)。中正を以て也。
  ☰☱ ○夬(さだ)めて履(ふ)む。貞(てい)なるも厲(あやう)し。位正しく當(あた)れば也。
  ☰☷ ○大人は吉。大人の吉は、位正しく當る也。
  ☰☲ ○先(さき)には號(ごう)咷(とう)して後(のち)には笑う。中(ちゆう)直(ちよく)なるを以(もつ)て也(なり)。
  ☰☳ ○喜び有り。无(む)妄(ぼう)の藥(くすり)は、試(もち)う可(べ)からざる也(なり)。
  ☰☶ ○嘉(よ)く遯(のが)る。貞(てい)にして吉(きつ)。志を正しくする也(なり)。
  ☰☴ ○天より隕(お)つる有り。志、命を舍てざる也。

上爻 大凡凶運の占断
  ☰☰ ×悔い有り。盈(み)つれば久しかる可(べ)からざる也。
  ☰☵ ×三(み)たび之(これ)を褫(うば)わる。亦(また)敬するに足らざる也。
  ☰☱ ○旋(めぐ)れば元吉。大いに慶(よろこ)び有る也。
  ☰☷ △先に否(ふさ)がり後(のち)に喜ぶ。否終れば傾く長かる可(べ)けん也(や)。
  ☰☲ ○郊(こう)に于(おい)てす。悔(くい)无(な)し。志未(いま)だ得ざる也。
  ☰☳ ×行けば眚(わざわい)有。利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。行くは窮(きわ)まるの災(わざわい)也。
  ☰☶ ○利(よろ)しからざる无(な)し。疑う所无(な)き也。
  ☰☴ △咎无し。上(かみ)窮(きわ)まりて吝(りん)なる也。

 上卦が乾の六十四卦に関する上卦乾の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、四爻は◎が一(一二・五%)、○が五(六二・五%)、△が二(二五%)、◎と○の吉運を合わせて、割合を計算すると七五%となる。五爻は◎が二(二五%)、○が六(七五%)、◎と○の吉運の割合は百%となる。上爻は○が三(三七・五%)、△が二(二五%)、×が三(三七・五%)と、×の凶運の割合が三七・五%となる。