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四季と易経 その四十二

水(み)無(な)月(づき)と文月(ふみづき)に中る区分

 水無月と文月にまたがる陰陽消長卦と十二支、二十四節氣の順序で整理してみる。

水(み)無(な)月(づき)(和風月明)
【新暦六月一日から三十日】

 旧暦では梅雨が明け、夏の暑さが始まるころ。田んぼの水が涸れた状態を言い表して「水無月」との呼称がついたといわれています。しかし実際はまだまだ梅雨半ばの時期。田んぼには豊かに水が張られ、まるで「水張月」のようです。(「暮らしのこよみ」)

文月(ふみづき)(和風月明)
【新暦七月一日から三十一日】

 7月は、稲の穂が膨らむころで「穂見(ほみ)」月、または、七夕(たなばた)に「文(ふみ)」を交わす月、ということから【ふみづき】に転じたといわれています。(「暮らしのこよみ」)

天風姤(易経・陰陽消長卦)

【新暦六月二十一日から七月二十一日ころまで】

 次に易経の「天風姤」の全体像を表す言葉(卦辞・彖辞、彖伝、大象伝)を示す。これらの言葉は【六月二十一日ころから六月二十一日ころまで】に当て嵌まる。

《卦辞・彖辞》
姤、女壯。勿用取女。
○姤(こう)は、女(じよ)壯(さかん)なり。女を取(めと)るに用ふる勿(なか)れ。
 姤は一陰(小人・女・邪心)が五陽(君子・男・清明心)の下にすっと入り込んで(下卦巽)、巧妙に取り入り、陰(小人・女・邪心)の勢力を増大していく時である。
 このような時(邪心が魅力的な姿に化身して君子を誑(たぶら)かす時)に女(魅力的な姿に化身した邪心の例え)を決して用いてはならない。

《彖伝》
彖曰、姤、遇也。柔遇剛也。勿用取女、不可與長也。天地相遇、品物咸章也。剛遇中正、天下大行也。姤之時義、大矣哉。
○彖に曰く、姤は遇(あ)ふ也。柔剛に遇ふ也。女(じよ)を取(めと)るに用(もち)ふる勿(なか)れとは、與(とも)に長(なが)かる可(べ)からざれば也。天地相(あい)遇(あ)い、品(ひん)物(ぶつ)咸(ことごと)く章(あきら)か也。剛中正に遇へば、天下大いに行はるる也。姤の時(じ)義(ぎ)大(だい)なる哉(かな)。
 彖伝は次のように言っている。姤は遇う時。一陰(小人・女・邪心)が五陽(君子・男・清明心)と出遇う時である。女(魅力的な姿に化身した邪心の例え)が男(君子・大人・清明心の例え)に巧みに取り入り、陰(小人・女・邪心)の勢力を増大する。このような時(邪心が魅力的な姿に化身して君子を誑(たぶら)かす時)に女(魅力的な姿に化身した邪心の例え)を決して用いてはならない。女(魅力的な姿に化身した邪心の例え)は幾久しく身(清明心)を保つことができないからである。
 陰陽交わり(結合して)悪い結果を招くこともある。しかし、天地の道は陰陽交わり消長して萬物が生成発展する循環である。人の道は剛健中正の德を備えた君子が国(組織)を治めれば、天下(組織)は大いに平らかになる(調和する)のである。以上のように考えてみると、姤の時の意義は何と偉大であろうか。

《大象伝》
象曰、天下有風姤。后以施命誥四方。
○象に曰く、天の下に風(かぜ)有るは姤(こう)なり。后(きみ)以て命(めい)を施(ほどこ)し四(し)方(ほう)に誥(つ)ぐ。
 大象伝は次のように言っている。天(乾)の下に風(巽)が吹き、遍く地上に風が行き渡るのが姤の形である。姤の君主(トップ)はこの形を見習い、清明心を保ち続けるための命令を発布して天下の隅々にまで行き渡らせ、萬民を教化するのである。昭和天皇が発布された大東亜戦争終戦の詔勅(玉音放送)のように…。

午(うま)(十(じゆう)二(に)支(し))

 陰陽消長卦の「天風姤」に当て嵌まる十二支は「午(うま)」である。
 「さからう」。(中略)に通じ、万物の成長がピークを迎え、次の新しい段階へと進んでいる状態を意味している。いわば、隆盛と衰退が争っている状態を指し、これを「さからう」と表現している(陰陽五行)
 「そむく」「さからう」という意味である。上昇する陰と下退する陽との抵触。(「干支の智恵」)

夏(げ)至(し)(二十四節氣の十節氣)

【新暦五月二十日ころから六月四日ころまで】
 「芒(ぼう)種(しゆ)」の次の二十四節氣は「夏至」である。
 一年で最も昼間が長く、夜が短い日。正午の時間帯はほとんど真上から太陽に照らされるので、影も短くなります。(中略)冬至に比べると、東京では約五時間も夜の長さが短くなるのです。とはいえ、ほとんどの地方が梅雨の真っ最中。(中略)日の長さを実感することが少ないかもしれません。(絵で楽しむ)