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易経(周易)を読み解く 百十八(地火明夷 四五上)

2021年12月8日

六四 ‥‥‥ ―‥― (地火明夷)之卦 五五雷火豐

六四。入于左腹。獲明夷之心。于出門庭。
○六四。左(さ)腹(ふく)に入(はい)る。明(めい)夷(い)の心を獲(え)たり。于(ゆ)きて門(もん)庭(てい)を出(い)づ。
 正位(陰爻陰位)で志が正しい六四は暗黒の首(しゆ)領(りよう)上六の側近として仕えて、暗君上六の暗愚な心の中をじっくり観察する。その結果、このまま側近として仕えていれば自分の身が滅びることを悟り、国外へ脱出して暗君上六が討伐される時をじっと待っている。
象曰、入于左腹、獲心意也。
○象に曰く、左(さ)腹(ふく)に入(はい)るとは、心(こころ)意(い)を獲(う)る也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。志が正しい六四が暗黒の首(しゆ)領(りよう)上六の側近として仕えるのは、上六の心の中をじっくり観察して、己の身の処し方を探るためであった。
※この爻は殷の微子に例えられる。微子は殷の紂王の腹違いの兄。暗君紂王を諫めたが聞き入れられなかったので紂王の下から逃げ去って隠棲した。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇柔順で時流に適合し、上司の本心をよく知っていたとしても、背後から災難が忍び寄ってくる恐れがある。それゆえ、事前に避難策を講じておくことが必要である。
○賢人が社会的地位を失って、落ちぶれていく時である。
○災難を回避するため、知恵を絞って対応策を講じるべき時である。
○相手の悪意を察して交際を絶つべき時である。

以下省略。次の書籍をご覧ください。