毎日連載! 易経を中心に日本の心に関する情報を毎日アップしています。

易経(周易)を読み解く 八二(地雷復 初二三)

初九 ‥‥‥ ‥‥― 之卦 二坤爲地
初九。不遠復。无祗悔。元吉。
○初九。遠からずして復(かえ)る。悔(くい)に祗(いた)る无(な)し。元吉。
 復の成(せい)卦(か)主(しゆ)(主人公)初九は一(いち)陽(よう)来(らい)復(ふく)して(山地剝の一番上に在った一陽が剝落して、陰爻ばかりの坤為地となった後に、一番下に一陽が復って来て地雷復となり)道に復(かえ)る(漸次に日が長くなって行く)始めの段階である。
 もし、道を踏み外しても遠くまで行かず、速やかに過ちを覚(さと)って正しい道に復(かえ)る。それゆえ後悔することはなく、大いなる幸運を招き寄せるのである。
象曰、不遠之復、以修身也。
○象に曰く、遠からざるの復は、以(もつ)て身を修(おさ)むる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。もし、道を踏み外しても遠くまで行かず、速やかに過ちを覚(さと)って正しい道に復る(道德心を取り戻す)。その身を修めて心を正し(修身・正心・誠意・致知・格物)、直(ただ)ちに過ちを改める(反省・改心・改善する)のである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
(占)勇気を持って善い事を行ない、毎日、自分の言行を省みる(反省・省略する)べきである。物事を漸次に進めて行けば、思っていた以上に、大きな事を成し遂げられる。
○何事もよく善に復る。後悔することはない。善い事を行なえば、吉の道(宜しき道)を歩むことができる。 ○見識を具えた人に従う。

六二 ‥‥‥ ‥‥― 之卦 十九地澤臨
六二。休復。吉。
○六二。休(きゆう)復(ふく)す。吉。
 柔順中正の六二は賢人初九を師と仰いで德を磨き、継続的に指導を受けて正しい道(仁義礼智信の五常の道)に復(かえ)る。日(ひ)々(び)善(よ)い心が芽生えるので、幸運を招き寄せる。
象曰、休復之吉、以下仁也。
○象に曰く、休(きゆう)復(ふく)の吉は、仁(じん)を下(くだ)るを以(もつ)て也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。六二は日(ひ)々(び)善(よ)い心が芽生えるので、幸運を招き寄せる。賢人初九を師と仰いで德を磨き、継続的に指導を受けて正しい道に復(かえ)る(仁義礼智信の五常の道を歩み、仁德を目指して日々精進する)からである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
(占)誠実と評判の高い國士を友として、自分のどこが過っているかを聞き出す時。賢者と親しく交流して、自分の進む方向を考える。
○見識を具えた人に順うので吉を得る(何事も宜しい結果となる)。
〇この爻変ずれば地沢臨となる。臨は上の者が下の者に臨む時。すなわち、思いやり(仁)を大切にすることが肝要である。

六三 ‥‥‥ ‥‥― 之卦 三六地火明夷
六三。頻復。厲无咎。
○六三。頻(しきり)に復(かえ)る。厲(あやう)けれども咎(とが)无(な)し。
 六三は陰柔不中正で下卦震(動)の極(きよく)に居(お)り、動き過ぎて落着きがない。凡夫ゆえにしばしば過ちを犯すが、邪心を抱いているわけではないので、その度(たび)に過ちを悔いて正しい道に復る(道德心を取り戻す)。実に危ないけれども、咎められるには至らない。
象曰、頻復之厲、義无咎也。
○象に曰く、頻復(ひん\ぷく)の厲(あやう)きは、義として咎(とが)无(な)き也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。六三は凡夫ゆえにしばしば過ちを犯す。その度(たび)に過ちを悔いて正しい道に復る(道德心を取り戻す)ので、咎められるには至らない。
 六三は邪心を抱いているわけではなく、異心や煩悩に惑わされているだけなので、道義的には責められない(凡夫の性(さが)ゆえ許される)のである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
(占)自分の運勢が傾いていることを知らず、しばしば事を起こして、しばしば失敗し、ますます苦労するが、ちっとも報われない。
しかし、破滅に至らないことは幸いである。失敗する時だと覚って、よく反省して改めるからである。運の盛衰は天命であるから、免れることはできない。盛運の時は、舟が上流から下流に向かって、順風に帆を上げているように、苦労しなくても成功する。衰運の時は、下流から上流に向かっているように、苦労しても成功しない。商人は勝機が常に変ずる分かれ道に立つ者ゆえ、盛衰に注意すべきである。
○志が堅固でなければ、しばしば失敗して、しばしば後悔する。