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易経(周易)を読み解く 八二(地雷復 初二三)

2021年12月3日

初九 ‥‥‥ ‥‥― (地雷復) 之卦 二坤爲地

初九。不遠復。无祗悔。元吉。
○初九。遠からずして復(かえ)る。悔(くい)に祗(いた)る无(な)し。元吉。
 復の成(せい)卦(か)主(しゆ)(主人公)初九は一(いち)陽(よう)来(らい)復(ふく)して(山地剝の一番上に在った一陽が剝落して、陰爻ばかりの坤為地となった後に、一番下に一陽が復って来て地雷復となり)道に復(かえ)る(漸次に日が長くなって行く)始めの段階である。
 もし、道を踏み外しても遠くまで行かず、速やかに過ちを覚(さと)って正しい道に復(かえ)る。それゆえ後悔することはなく、大いなる幸運を招き寄せるのである。
象曰、不遠之復、以修身也。
○象に曰く、遠からざるの復は、以(もつ)て身を修(おさ)むる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。もし、道を踏み外しても遠くまで行かず、速やかに過ちを覚(さと)って正しい道に復る(道德心を取り戻す)。その身を修めて心を正し(修身・正心・誠意・致知・格物)、直(ただ)ちに過ちを改める(反省・改心・改善する)のである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇勇気を持って善い事を行ない、毎日、自分の言行を省みる(反省・省略する)べきである。物事を漸次に進めて行けば、思っていた以上に、大きな事を成し遂げられる。
○何事もよく善に復る。後悔することはない。善い事を行なえば、吉の道(宜しき道)を歩むことができる。 ○見識を具えた人に従う。

以下省略。次の書籍をご覧ください。