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易経(周易)を読み解く 八一(地雷復 全体)

二四 地(ち)雷(らい)復(ふく) ‥‥‥坤地 ‥‥―震雷
互卦 二坤爲地  綜卦 二三山地剝  錯卦 四四天風姤

復、亨。出入无疾。朋來无咎。反復其道、七日來復。利有攸往。
○復は亨(とお)る。出(しゆつ)入(にゆう)、疾(やまい)无(な)く。朋(とも)來(きた)りて咎(とが)无(な)し。其(そ)の道に反(はん)復(ぷく)し、七日にして來(きた)り復(かえ)る。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。
 復は一(いち)陽(よう)来(らい)復(ふく)して(山地剝の一番上に在った一陽が剝落して、陰爻ばかりの坤為地となった後に、一番下に一陽が復って来て地雷復となり)漸次に陽が長じて行く時である。小人(陰)に剝(はく)尽(じん)された君子(陽)の道が次第に伸び栄えていく(陽が長じていく)。
 陽氣が内に入って長ずるのを害するものはなく、陽氣が集まり次第に伸び栄えるので、過失を犯すこともない。陽氣が天地の道を反復往来(陰陽消長)し、剝尽(陽が消え始めて)から七変化(天風姤、天山遯、天地否、風地観、山地剝、坤為地、地雷復)して、また来復(陽が復って来て長じ始める)する。進んで行って事を為すがよい。

彖曰、復亨、剛反也。動而以順行。是以出入无疾、朋來无咎。反復其道、七日來復、天行也。利有攸往、剛長也。復其見天地之心乎。
○彖に曰く、復は亨(とお)るとは、剛(ごう)反(かえ)ればなり。動きて順を以て行く。是(ここ)を以て出(しゆつ)入(にゆう)疾(やまい)无(な)く、朋來りて咎无し。其の道に反復し、七日にして來(きた)り復(かえ)るとは、天(てん)行(こう)也(なり)。往く攸(ところ)有るに利しとは、剛長ずれば也。復は其(そ)れ天地の心を見るか。
 彖伝は次のように言っている。復は一陽来復して漸(ぜん)次(じ)(徐々)に陽が長じて行く時。小人(陰)に剝(はく)尽(じん)された君子(陽)の道が次第に伸び栄えていく(陽が長じていく)。一陽来復して陽の勢いがだんだん盛んになって行くのである。
 動く(下卦震)に順(上卦坤)を以てする(上卦坤の母から下卦震の長男が生まれた)。すなわち天地自然の道に順って動き進み行くから、些(いささ)かも無理なところがない。それゆえ陽氣が内に入って(一番下に陽が復って来て)長ずるのを、害するものはない。志を同じくする陽氣が集まって次第に伸び栄えていくので、過失を犯すこともない。
 陽氣が天道を反復往来し、剝尽(陽が消え始めて)から七変化(天風姤、天山遯、天地否、風地観、山地剝、坤為地、地雷復)してまた来復する(陽が復って来て長じ始める)。天地の自然な運行(天地の道)である。進んで行って事を為すがよい。剛陽の勢いが次第に盛んになって行くからである。一陽来復の時はさながら天地の心を見るようである。

象曰、雷在地中復。先王以至日閉關、商旅不行。后不省方。
○象に曰く、雷(らい)地中に在(あ)るは復なり。先(せん)王(おう)以て至(し)日(じつ)に關(せき)を閉(と)ぢ、商(しよう)旅(りよ)行かず。后(きみ)方(ほう)を省(かえり)みず。
 大象伝は次のように言っている。復の時は、雷(下卦震・長男)が大地(上卦坤・母)の中に潜んでいる。未だ微弱な陽氣だから大地(母)の中で着実に力を養っているのである。
 昔の王さまは、復(一番下に陽が復って来た)の形に倣って、一陽来復する(陰氣が最大に達して最も日が短くなった次の瞬間、陽氣が下から復ってきて、漸次に日が長くなって行き始める)冬至の日に関所を閉ざして(経済活動や社会の動きを停止して)商人旅人の足を止め(仕事先から自宅に戻り)、自らの巡幸も休み(日頃の活動をお休みして)、陽氣を養い育てる(冬至占を立て来年の運勢を前知して氣力を養い育てる)のである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇ようやく漸次に盛運に向かう時。しかし、五つの陰爻に対して、陽爻が一つあるだけなので、勢いは微小である。運氣が漸次に発展して行くと考えて、事を行なうべきである。小さな事を積み上げて、大きな事を成し遂げる方法を考え、直ぐに大きな事を成し遂げようとしてはならない。善きことの始まり、善き友だちがやって来た。善きことを行なえば、人の役に立って利益を得る。名誉も得られる。
○何事も障害なく、思っていることが通る。友だちがやって来て助けてくれる。気に入らないことがあっても七日間忍耐すれば、思っていない幸運が降ってきて、損だと思っていたことが一転する。
○勢いはまだ小さいが、物事をよく弁別することができる。善き事が生じようとする予兆が現れる時である。
○願い事は、日が経つに連れて、少しずつ成就していく。階段を一歩一歩上がっていくようにして事業を計画するべきである。
○昔、手放した(売却した)大切な物が復ってくる。お金を十分用意して備えておくべきである。
○善い心を取り戻す。 ○ここから運氣が開けていく。
○事業を始めるべき時である。 ○過ちを改める時である。
○立身出世して、物事が発達する時である。 ○質素である。
○英雄が長い間、人の下に位置しても、屈していない。
○故障しない(問題は起こらない)。 ○快復に向かう。