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ネコちゃん占い師の占筮日記206

・七月二十五日 金曜日 六十一.風澤中孚☴☱初九
 四時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「迷走する石破政権の行方」を占筮したところ風澤中孚☴☱初九が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○中(ちゆう)孚(ふ)は、豚(とん)魚(ぎよ)吉。大川を渉るに利し。貞しきに利し。
 中孚は私心なく真心に満ち溢れている時である。中孚の心を具えている人に出逢えば、無(む)知(ち)蒙(もう)昧(まい)で豚(とん)魚(ぎよ)のように愚かな人でも、中孚の私心のない真心に接して、心の底から感動する。中孚の心を具えている人は、何を行っても幸運を招き寄せる。それゆえ、どんなに困難な事でも成し遂げられる。正しい(私心のない真心で人に接する)道を固く守るから何事もうまく行く。
 マロンだニャン。風澤中孚☴☱は「私心なく真心に満ち溢れている時」だから、選挙の責任を取らずに政権にしがみついている石破政権の姿とは真逆だニャン。卦辞・彖辞に「中孚の心を具えている人は、何を行っても幸運を招き寄せる」とあるが、石破政権の対応には中孚の心(真心)の欠片もないので、辞任のタイミングが遅れるほど与野党のみならず国民から批判が相次いで辞任に追い込まれていくだろうニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤の上に風有るは、中孚なり。君子以て獄(ごく)を議し死を緩(ゆるや)かにす。
 澤(下卦兌)の上に風(上卦巽)が有る。澤の水が悦んで風の動きに順う(真心が普く社会に行き渡る)。君子(立派な人)はこの形を見習って、悪事を裁くときはよく議論してから虚(きよ)心(しん)坦(たん)懐(かい)に罪の軽重を適切に定め、罰は罪の軽重に応じて適切に定めると共に、できるだけ極刑(死刑)は避けて人の性命を貴ぶのである。
☆自分から誠実に相手と接すれば相手も誠実に接してくれる。(中略)善人は善人に感じ、不善人は不善人に感じる。(中略)善人は益々善人となり不善人は益々不善人となる。自分の真心があれば相手も真心で応じてくれる。それぞれのことを信用・信頼できる時。
 みかんだニャン。大象伝に「罰は罪の軽重に応じて適切に定める」とあるから、一刻も早く辞任して総裁選を実施しなければ、与野党や国民からの批判はますます高まっていくだろうニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「不善人は益々不善人となる」とあるから、歴史に汚点を残すほど石破政権の悪評は高まっていくだろうニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」六四の真心に心を寄せるか否か
○初九。虞(おもんばか)れば吉。他(た)有れば燕(やす)からず。
 剛健の貴方は私心のない真心に感動する中孚の時の始めに最下(一番下)の地位に居る。上司である六四の大臣(側近)の真心を心の底から信頼して、心を寄せることができれば、幸運を招き寄せる。心の底から信頼できなければ心安んずることはできない。
☆常に上位の人に親しんで引き立ててもらおうと欲する。(中略)持ち場を大切にして、コツコツ勉強し、時が至るのを待てば吉運を招き寄せる。
 風澤中孚☴☱初九は「真心に心を寄せる」ことが肝要だが、石破政権には真心の欠片も感じられない。爻辞には「(六四の大臣=麻生最高顧問)を心の底から信頼できなければ心安んずることはできない」とあるが、先日麻生最高顧問の諫言を聞き入れなかったので、辞任を決断しなければどんどん追い込まれていくだろう。また、高島嘉右衛門の占断には「持ち場を大切に」するとあるが、参議院選挙のみならず、都議会議員選挙や衆議院選挙にも大敗したのに一向に責任を取ろうとしない態度は「持ち場を大切に」しているとは到底いえないので、とんでもない凶運を招き寄せるだろう。下卦兌☱には「壊れる」という意味がある。石破政権の誠意のない対応によって長年政権にしがみついてきた自民党がいよいよ壊れ始めていくことを暗示している。