・七月二十六日 土曜日 三十八.火澤睽☲☱初九
三時四十分に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「批判が高まっても辞任しようとしない石破内閣が自民党に与える悪影響」を占筮したところが火澤睽☲☱初九出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○睽(けい)は、小(しよう)事(じ)は吉(きつ)。
睽はお互いに背(そむ)き合う時。上卦離(火)は上(じよう)進(しん)(火は上に向かう)して、下卦兌(沢)は下(か)進(しん)(沢の水は下に向かう)する。お互いの意志が正反対を向いているので、和合することなく背中を向けて反目する。以上のような時だから、大きな事業に取り組んではならない。しかし、明智明德(上卦離)を具えており、悦ぶ(下卦兌)卦德があるので、小さな事業なら為し遂げることができる。
マロンだニャン。火澤睽☲☱は「お互いに背(そむ)き合う時」だニャン。卦辞・彖辞には「お互いの意志が正反対を向いているので、和合することなく背中を向けて反目する」とある。石破内閣を支持する少数の自民党議員(下卦兌=壊れている自民党議員)と反対する多数の自民党議員(上卦離=明智明徳で対応する)が「和合することなく背中を向けて反目する」ので、政局は混乱するしかないニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、上は火、下は澤(さわ)なるは睽(けい)なり。君子以(もつ)て同じくして異なる。
上卦離(火)は上(じよう)進(しん)、下卦兌(澤水)は下(か)進(しん)して、相背(そむ)き合う。人と同じくすべきところは同じくし、異を唱えるべきところは一人毅(き)然(ぜん)と異を唱える(或いは、辿り着くところ・到着点は同じであっても、そこに至るまでの方法は色々あることを踏まえて対応する)のである。
☆人との交際でお互いの価値観やイデオロギーの違いによって予想もしていなかった事変を起こす。非道い場合は親しい人々が憎しみ合って争うことになる。慎むべきである。
みかんだニャン。マロンちゃんは、石破内閣を支持する少数の自民党議員と反対する多数の自民党議員が「和合することなく背中を向けて反目する」と占断したニャン。大象伝には「上卦離(火)は上(じよう)進(しん)、下卦兌(澤水)は下(か)進(しん)して、相背(そむ)き合う」とある。「上卦離(火)」とは反対する多数の議員のこと。「下卦兌(澤水)」は支持する少数の議員のことだニャン。すなわち、石破政権を支持する少数の自民党議員に対する評価はどんどん下がって石破政権は二進も三進もいかなくなるに違いないニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「親しい人々が憎しみ合って争うことになる」とあるから、自民党内の対立は深刻化して自民党は国民から見放されるに違いないニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」九四を拒まず寛大に受け入れる
○初九。悔(くい)亡ぶ。馬を喪(うしな)う。逐(お)ふ勿(なか)れ。自(おのずか)ら復(かえ)る。惡(あく)人(にん)を見れば咎(とが)无(な)し。
貴方は泰然と構えて軽々しく動かないので、最下に居ても後悔することはない。但し、悪人九四を追いかけてはならない。悪人九四はやがて己の言行を悔改めて、貴方のところへやって来る。貴方は九四を拒まず寛大に受け入れるので、咎められない(貴方には何の落ち度もない)のである。
☆昔から賢者が悪人から声をかけられ強く拒絶して災難を招き寄せたことが少なくない。慎むべきではある。
火澤睽☲☱初九は「九四を拒まず寛大に受け入れる」時である。爻辞には「九四を追いかけてはならない」とある。九四は石破内閣の対応に反対する多数の自民党議員であろう。原義では九四は悪人とあるが、今回の騒動においては悪人は批判が高まっても辞任しようとしない石破内閣だ。また、高島嘉右衛門の占断には「拒絶して災難を招き寄せたことが少なくない」とある。「拒絶」とは批判が高まっても辞任しない石破内閣が批判する自民党議員や世論を拒絶することである。以上のことから、辞任を拒否する石破内閣は世間から見放されて、自民党は凋落していくであろう。
