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ネコちゃん占い師の占筮日記04

・一月四日土曜日 五十.火風鼎☲☴初六
 四時半起床と寝坊した。わが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ火風鼎☲☴初爻が出た。猫ちゃん占い師はご主人さまの一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈すると次のようになった。
○鼎(てい)は元(げん)吉(きつ)、亨(とおる)る。
 鼎(かなえ)(食物を煮炊きする器。上爻を鉉(つる)、五爻を耳、四三二爻を器、初爻を足とする)に食物を入れて煮炊きすれば、食物の性質は刷新して素晴らしい料理になるように、変革後の組織や社会の制度を刷新して(革を引き継ぎ)、より善い組織や社会の制度を構築するのが鼎の時である。
 文明(上卦離)的な六五(トップ)と巽順(下卦巽)な賢い部下九二が力を合わせて、鼎で新しい料理を煮炊きするように、君臣(上司と部下が)協力して、組織や社会の制度を刷新し、より善い組織や社会の制度を構築する。
 火風鼎☲☴は「変革後の組織や社会の制度を刷新して(革を引き継ぎ)、より善い組織や社会の制度を構築する」時である。ご主人さまにとって「変革後」とは、今年のことだニャン。「組織や社会の制度を刷新して、より善い組織や社会の制度を構築する」とは、仕事や生活を刷新してより良い仕事や生活を構築することだニャン。仕事に関してはご主人さまのライフワークである易経と古事記の研究をより深いものにすること。生活に関しては奥さんとお母さん、そしてわたしたち猫ちゃん占い師との関係をより良いものにして、暖かい家庭を築くことだニャン。期待しているニャン!ご主人さま。
 みかんちゃんが爻辞を解釈すると次のようになった。
○初六。鼎(かなえ)、趾(あし)を顚(さかさま)にす。否(あしき)を出(いだ)すに利し。妾(しよう)を得て其(その)子を以てす。咎(とが)无(な)し。
 貴方社会制度を刷新する鼎の時の最下(一番下)に居て鼎の脚をひっくり返そうとしている。正しい姿勢ではないが、鼎の中に溜まっている穢いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去るには都合がよい。変革の後、乱れた秩序を鼎の中に溜まっている穢いものに例えた。変革の後で新しい秩序を整えるには、乱れた秩序を一掃することが必要なのである。
 貴方は賤しい身分(鼎の最下)なので、九四の大臣(側近)の正妻にはなれないが、妾になって子供を産み、九四に跡取りが出来たという手柄を立てる(初六は最下なので、まだ表には出ないが積極的に活動して手柄を立てる)のである。鼎の中に溜まっている穢(きたな)いもの(組織・社会変革前の残滓)を除き去るという、旧来の人々(変革による大きな変化を受け容れられない人々)から嫌われる役割を担っており、積極的に活動して手柄を立てるので、誰からも咎められない。
 初六は「乱れた秩序を一掃することが必要」なのだニャン。ご主人さまは毎日早起きして文章を書いているが、時々寝坊する。今日も三十分寝坊した。この寝坊することが「乱れた秩序」だニャン。よって、それを「一掃する」こと。すなわち寝坊しないようにすることが今年最大の課題だニャン!