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八卦の研究 二十二

坎☵ 上卦が坎の六十四卦 爻の占断キーワード

四爻 吉運の占断は少ない
 ☵☳ ○婚(こん)媾(こう)を求めて往(ゆ)けば、吉にして利(よろ)しからざる无(な)し。
 ☵☰ △血に需(ま)つ。穴より出(い)づ。
 ☵☷ ○外(そと)之(これ)に比す。貞にして吉。
 ☵☵ △樽(そん)酒(しゆ)、簋(き)貳(そ)ふとは、剛(ごう)柔(じゆう)際(まじ)はる也(なり)。
 ☵☶ △往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば連(つら)なる。
 ☵☴ △井(せい)甃(いしだたみ)す、咎无しとは、井(せい)を脩(おさ)むる也(なり)。
 ☵☱ ○節に安んずるの亨るは、上(かみ)の道を承(う)くる也。
 ☵☲ △繻(ぬ)るるに衣(い)袽(じよ)有り。終(しゆう)日(じつ)戒(いまし)む。

五爻 吉運の占断が多い
 ☵☳ ○小は貞にして吉。大は貞にして凶。
 ☵☰ ○酒(しゆ)食(し)の貞(てい)吉(きつ)とは、中(ちゆう)正(せい)なるを以(もつ)て也。
 ☵☷ ○王三(さん)軀(く)を用(もち)ひ前(ぜん)禽(きん)を失ふ。邑(ゆう)人(じん)誡(いまし)めず。吉。
 ☵☵ △坎(かん)盈(み)たず。祇(まさ)に既(ことごと)く平らぐ。咎(とが)无し。
 ☵☶ △大いに蹇(なや)むも、朋(とも)來(きた)るとは、中(ちゆう)節(せつ)を以て也。
 ☵☴ ○寒(かん)泉(せん)の食(くら)はるるは、中正なれば也(なり)。
 ☵☱ ○甘(かん)節(せつ)なり。吉。往(ゆ)きて尚(たつと)ばるる有り。
 ☵☲ ○實(じつ)に其(その)福(さいわい)を受くとは、吉大いに來る也。

上爻 吉運の占断
 ☵☳ △泣血漣如たり、何ぞ長かる可けん也(や)。
 ☵☰ △速(まね)かざるの客來(きた)る。之(これ)を敬すれば終(つい)には吉(きつ)。
 ☵☷ ×之に比するに首(かしら)无(な)しとは、終る所无(な)き也。
 ☵☵ ×道を失う。凶(きよう)なること三(さん)歳(さい)也(なり)。
 ☵☶ ○往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば碩(おおい)なり。吉。大(たい)人(じん)を見るに利(よろ)し。
 ☵☴ ◎元(げん)吉(きつ)にして上(うえ)に在り。大いに成(な)る也。
 ☵☱ ×苦(く)節(せつ)なり。貞(てい)なるも凶とは、其(その)道(みち)窮(きわ)まる也。
 ☵☲ △其(その)首(こうべ)を濡らす。厲(あやう)し。

 上卦が坎の六十四卦に関する上卦坎の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、四爻は○が三(三七・五%)、△が五(六二・五%)となる。五爻は○が六(七五%)、△が二(二五%)となる。上爻は◎と○が各一(各十二・五%、合わせて二五%)、△と×が各三(各三七・五%)となる。