坎☵の占断
坎☵ 上卦が坎の六十四卦 卦の占断キーワード
三.水雷屯
四爻 ○婚(こん)媾(こう)を求めて往(ゆ)けば、吉にして利(よろ)しからざる无(な)し。
五爻 ○小は貞にして吉。大は貞にして凶。
上爻 △泣血漣如たり、何ぞ長かる可けん也(や)。
五.水天需
四爻 △血に需(ま)つ。穴より出(い)づ。
五爻 ○酒(しゆ)食(し)の貞(てい)吉(きつ)とは、中(ちゆう)正(せい)なるを以(もつ)て也。
上爻 △速(まね)かざるの客來(きた)る。之(これ)を敬すれば終(つい)には吉(きつ)。
八.水地比
四爻 ○外(そと)之(これ)に比す。貞にして吉。
五爻 ○王三(さん)軀(く)を用(もち)ひ前(ぜん)禽(きん)を失ふ。邑(ゆう)人(じん)誡(いまし)めず。吉。
上爻 ×之に比するに首(かしら)无(な)しとは、終る所无(な)き也。
二九.坎為水
四爻 △樽(そん)酒(しゆ)、簋(き)貳(そ)ふとは、剛(ごう)柔(じゆう)際(まじ)はる也(なり)。
五爻 △坎(かん)盈(み)たず。祇(まさ)に既(ことごと)く平らぐ。咎(とが)无し。
上爻 ×道を失う。凶(きよう)なること三(さん)歳(さい)也(なり)。
三九.水山蹇
四爻 △往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば連(つら)なる。
五爻 △大いに蹇(なや)むも、朋(とも)來(きた)るとは、中(ちゆう)節(せつ)を以て也。
上爻 ○往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば碩(おおい)なり。吉。大(たい)人(じん)を見るに利(よろ)し。
四八.水風井
四爻 △井(せい)甃(いしだたみ)す、咎无しとは、井(せい)を脩(おさ)むる也(なり)。
五爻 ○寒(かん)泉(せん)の食(くら)はるるは、中正なれば也(なり)。
上爻 ◎元(げん)吉(きつ)にして上(うえ)に在り。大いに成(な)る也。
六十.水澤節
四爻 ○節に安んずるの亨るは、上(かみ)の道を承(う)くる也。
五爻 ○甘(かん)節(せつ)なり。吉。往(ゆ)きて尚(たつと)ばるる有り。
上爻 ×苦(く)節(せつ)なり。貞(てい)なるも凶とは、其(その)道(みち)窮(きわ)まる也。
六三.水火既済
四爻 △繻(ぬ)るるに衣(い)袽(じよ)有り。終(しゆう)日(じつ)戒(いまし)む。
五爻 ○實(じつ)に其(その)福(さいわい)を受くとは、吉大いに來る也。
上爻 △其(その)首(こうべ)を濡らす。厲(あやう)し。
上卦が坎の六十四卦に関する上卦坎の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
水雷屯の上卦坎○○△、水雷屯の上卦坎△○△、水地比の上卦坎○○×、坎為水の上卦坎△△×、水山蹇の上卦坎△△○、水風井の上卦坎△○◎、水澤節の上卦坎○○×、水火既済の上卦坎△○△となる。
◎○△×を集計すると、◎が一(四・一%)、○が十(四一・六%)、◎と○の吉運を合わせると十一(四五・八%)、△が十(四一・六%)、×が三(十二・五%)となる。