三十一.若い男女が出逢う時
易経の六十四卦(六十四通りの物語)は上(じよう)経(けい)(三十通りの大きな物語)と下(か)経(けい)(三十四通りの小さな物語)に分かれている。上経最初の物語は「がんばる時」であった。何事も最初は「がんばる」ことから始まる。「がんばる」ことは、人と人との出逢いにつながる。下経最初の物語は「若い男女が出逢う時」である。若い男女の出逢いから様々な物語が始まる。貴方が男性なら女性に、女性なら男性に惹かれるものだ。人生には色々な出逢いがあるが、若い男女の出逢いから様々な物語が紡ぎ出される。その物語が人間社会を形成する。
「若い男女が出逢う時」の主人公は結婚相手を探している男の「あなた(わたし)」と女の「あなた(わたし)」である。
わたしは今年三十になる独身男性である。そろそろ結婚したいと思っているが、なかなか相手が見つからない。このままでは一生結婚できないかもしれないので、婚活パーティーに参加することにした。
わたしは今年二十五になる独身女性です。一昔前なら結婚適齢期を終えようとしています。けれども、周りには結婚したいと思う男性がいないので、婚活パーティーに参加して沢山の男性の中から結婚相手を見つけたいと思っています。
そんな二人が婚活パーティーで意気投合してお付き合いすることになった。男のわたしは女のわたしをとても好きになって是非結婚に辿り着きたいと思っていた。女のわたしも男のわたしがタイプなのでしばらくお付き合いしてから結婚したいと思っていた。
男のわたしは、女のわたしとデートするために女のわたしの好みを探って、女のわたしが喜ぶ場所でデートして、女のわたしが大好きな食事をしようと努力した。男のわたしは女のわたしと結婚したかったので、どんな時でも女のわたしを大事にした。以下省略。