初九 ――― ―‥― (天火同人) 之卦 三三天山遯
初九。同人于門。无咎。
○初九。人に同じくするに門に于(おい)てす。咎(とが)无(な)し。
初九は人と人とが志を同じくして、一致団結して事に中る同人の時の初めに居て、天下の人と和合すべく家の門から出て六二と志を同じくする。初九には私心がなく、公正なので咎(とが)められることはない。
象曰、出門同人、又誰咎也。
○象に曰く、門を出(い)でて人に同じくす。又誰か咎(とが)めん也(や)。
小象伝は次のように言っている。私心がなく公正な初九は、家の門を出て(私心を捨てて)六二を始め広く天下の人と和合しようとしているのである。
誰が初九を咎めることができようか。
【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇頑固さ、こだわり、私利私欲を捨てて、人に接するように心がけるべきである。内側に居る自分を正して、外側に居る相手との関係を保てば、協調一致して進むことができる。
○実家を出て(独り立ちして)学問と修業に志す時。
○自分の見識を隠して、世間の人情を味わうべきである。
以下省略。次の書籍をご覧ください。