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陰陽古事記伝 地球と日本誕生 一

地球と日本誕生

□あらすじ
 伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)は、別(こと)天(あまつ)神(かみ)と神(かみ)世(よ)七(なな)代(よ)の神々から「是(こ)のただよへる國(くに)を修(おさ)め理(つく)り固(かた)め成(な)せ」と云う天命を賜り、淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)嶋(地球)を生みだした。

【書き下し文】
是(ここ)に天(あま)つ神の諸(もろもろ)の命(みことのり)以(も)ちて、伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)・伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)、二(ふた)柱(はしら)の神に、「是(こ)のただよへる國(くに)を修(おさ)め理(つく)り固(かた)め成(な)せ」と詔(の)りたまひて、天(あめ)の沼(ぬ)矛(ぼこ)を賜(たま)いて言(こと)依(よ)さし賜(たま)ひき。故(かれ)、二(ふた)柱(はしら)の神、天(あめ)の浮(うき)橋(はし)に立(たたし)て、其(そ)の沼(ぬ)矛(ぼこ)を指し下(くだ)して畫(か)かせば、鹽(しお)こをろこをろに畫(か)き鳴(なし)て引き上げる時に、其(そ)の矛(ほこ)の末(すえ)より垂(したた)り落つる鹽(しお)の累(かさな)り積もれる嶋と成りましき。是(これ)、淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)嶋ぞ【淤より下の四字は音を以てす】。

〇通釈
 そして、天(あま)つ神(別(こと)天(あまつ)神(かみ)・神(かみ)世(よ)七(なな)代(よ)から伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の神と妹(いも)伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の神を除いた神々)の総意により、伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)の二(ふた)柱(はしら)の神に、「この宇宙空間に漂っている様々な惑星を修(おさ)め理(つく)り固(かた)め成(な)せ」という天命を詔(みことのり)され、天(あめ)の沼(ぬ)矛(ぼこ)を二(ふた)柱(はしら)の神に賜(たま)われて、威厳のある言葉で、ご委任されたのである。
 すると、伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)の二(ふた)柱(はしら)の神は広大な宇宙空間に橋のようにかかっている天(あめ)の浮(うき)橋(はし)の上にお立になり、海のように果てしない宇宙空間に矛を下ろして、宇宙空間を「こおろ、こおろ」と音を鳴らして掻き回した。そして、矛を引きあげると、矛の先から大きな塩のかたまりのような惑星が誕生したのである。この惑星の名を淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)嶋(地球)と言う。

〇超釈
 そして、天(あま)つ神(別(こと)天(あまつ)神(かみ)・神(かみ)世(よ)七(なな)代(よ)から伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の神と妹(いも)伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の神を除いた神々)の総意により、伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)の二(ふた)柱(はしら)の神に、「この宇宙空間に漂っている様々な惑星を秩序立てるため、新たな惑星を創り、その惑星に四方を海に囲まれた国土と八百万の神と萬物の霊長たる生命体を産み出し、八百万の神と萬物の霊長たる生命体が一体となって、未完成な宇宙空間を完成に近付けよ。すなわち、この宇宙空間に漂っている様々な惑星を、修(おさ)め理(さと)り固(かた)め成(な)せ(これを人間に当て嵌めれば、貴方が生まれた地域や社会をより良くするために、貴方だけが持って生まれた能力や性質を活かして、世のため人のために生きなさい。さらに詳しく云うならば、人間の生き方は、自分自身を修めて、天命を知り、その天命を実現するために、具体的に何を行うのかを決め・実行して、世のため人のために尽くしなさい)」という天命を詔(みことのり)されたのである。
 そして、天(あめ)の沼(ぬ)矛(ぼこ)を伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)の二(ふた)柱(はしら)の神に賜(たま)われて、威厳のある言葉で、天(あま)つ神の総意である天命をご委任されたのである。
 すると、伊(い)邪(ざ)那(な)岐(ぎ)の命(みこと)と伊(い)邪(ざ)那(な)美(み)の命(みこと)の二(ふた)柱(はしら)の神は広大な宇宙空間に橋のようにかかっている天(あめ)の浮(うき)橋(はし)の上にお立になり、海のように果てしない宇宙空間に矛を下ろして、宇宙空間を「こおろ、こおろ」と音を鳴らして掻き回した。そして、矛を引きあげると、矛の先から大きな塩のかたまりのような惑星が誕生したのである。この惑星の名を淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)嶋(地球)と言う。