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皇室は権威を取り戻せるか 二

 中筮法で出た六つの八卦のうち、最初に出た坤が陰陽反転したので、これを乾とすると、六つの八卦は「震震離巽巽乾」となるので、これを下から七月八月九月十月十一月十二月と当て嵌めて読み解いていく。
 七月は乾である。乾には「尊崇、立派、神仏、尊い場所、大人」と云う意味があるから、あらゆる面で皇室が国民から尊崇される存在になると読み解くことができる。
 八月と九月は巽である。巽には「巽順、伝達、教化」と云う意味があるから、皇室と国民との信頼関係は益々深まっていく。その一方で、巽には「マスコミ関係者、噂を流す人」と云う意味があるから、昨年話題になったNY在住の夫婦について、何かとスキャンダラスな報道やデマのような噂が流されるかもしれない。
 十月は離である。離には「無我、名誉、名声」と云う意味があるから、マスコミがスキャンダラスな報道やデマのような噂をいくら流しても、皇室への信頼は揺らがないと読み解ける。
 十一月と十二月は震である。震には「後を継ぐ、皇太子(後継者)」と云う意味があるから、男系継承について何か議論が出て来るかもしれない。また、震には「性急、思慮不足、独断、気の短い人、激情家」と云う意味もあるから、昨年話題になったNY在住の夫婦が、何かしでかすかもしれない。
 次に風地観と風雷益の爻辞から一月から十二月までの皇室と国民の関係を読み解いていく。
 風地観の初爻の爻辞に「初六。童(どう)觀(かん)す。小(しよう)人(じん)は咎(とが)无し。君子は吝(りん)。初六は柔弱な性格で最下に居(お)り、至誠な心と厳粛な態度で民(人々)を教化する九五の天子(トップ)から最も遠く離れている。それゆえ、子供のように表面的・短期的・一面的にしか物を観ることができない。これは庶民の常であるから、咎められるようなことではない。だが、人の上に立つ者がこのようにしか物を観られないとすれば恥ずべきである。」とある。
 よって、一月は昨年の出来事が影響して国民は皇室を全面的に信頼することができずに、皇室と国民の関係がギクシャク感が残ると読み解ける。
 二爻の爻辞に「六二。闚(き)觀(かん)す。女(じよ)の貞(てい)に利(よろ)し。陰柔六二は至誠な心と厳粛な態度で民を教化する九五の天子(トップ)と遠く離れているので、門の間からそっと外をのぞき観ることしかできない。女(下卦坤)の道を固く守って素直に九五の天子(トップ)に順うが宜しい。」とある。
 よって、二月になると、国民は昨年の出来事を忘れて、やはり皇室は尊崇すべきと、門の間からそっと外をのぞき観るように九五の天子(天皇陛下)に柔順であると読み解ける。二月二十三日は天皇誕生日なので今上陛下のお言葉に多くの国民が感動するであろう。
 三爻の爻辞に「六三。我が生(せい)を觀(み)て進(しん)退(たい)す。六三は柔順不正で下卦の最上、上に進むか下に退くかという境(さかい)目(め)に居て、出処進退を熟慮している。己の才能や人德、残した功績をよく省(しよう)察(さつ)し、天下の時勢や身近な環境を見極めて、出(しゆつ)処(しよ)進退を決定するがよい。」とある。
 よって、三月は国民の中のリーダー層が、日本の国にとって、男系による皇位継承をどのように考えるべきかをじっくりと考慮するようになると読み解ける。
 四爻の爻辞に「六四。國(くに)の光を觀(み)る。用(もつ)て王に賓(ひん)たるに利(よろ)し。六四は九五の天子(トップ)に最も近く、天子(トップ)からの信頼の厚い大臣(側近)である。間(ま)近(ぢか)に聖賢の德を仰ぎ観て、今後の治(ち)国(こく)平(へい)天(てん)下(か)の光(方向性・ビジョン・シナリオ)を観る。朝廷の賓(ひん)客(かく)として聖(せい)君(くん)(九五)に仕えて確(しか)と補佐するが宜しい。」とある。
 よって、四月になると、国民だけでなく、天皇の側近である総理大臣が今上陛下の威厳に感嘆して、臣下としてしかと陛下を補佐しようと尊崇するようになる。
 五爻の爻辞に「九五。我が生(せい)を觀(み)る。君子なれば咎无し。九五は剛健中正の德を備えて尊位に居る聖(せい)君(くん)(聖人のように立派なトップ)である。天下の治(ち)乱(らん)興(こう)亡(ぼう)は天子(トップ)の德風に従う。聖君は自分の政治の是非を省みるべく、天下の治乱・萬(ばん)民(みん)の風俗を観察する。天下が治まっており萬民の風俗が善良であれば、咎められない。」とある。
 よって、五月になると、多くの国民から尊崇されている天皇陛下は、コロナ禍で疲弊した国民の安寧を憂慮されて世相をご観察される。多くの国民がコロナ禍で疲弊している実情をお知りになり、心から国民の幸せを願って祭祀を司る。
 上爻の爻辞に「上九。其(そ)の生を觀(み)る。君子なれば咎无し。剛健にして無位の老師上九は九五の相談役として天下萬(ばん)民(みん)から仰ぎ観られており、その一(いつ)挙(きよ)手(しゆ)一(いつ)投(とう)足(そく)が萬民から注目されている。聖君(聖人のように立派なトップ)の相談役(老師)に相応(ふさわ)しい立ち居振る舞いをするならば、誰も上九を咎めない。」とある。
 よって、六月には、上皇上皇后陛下が、国民の安寧を憂慮して祭祀を司る今上陛下のご心労を心配されて労(ねぎら)いの言葉をおかけになる。皇室の御先祖天照大御神も今上陛下をお支えする。