日本においてコロナ騒動はどうなる 略筮法
地水師 四爻
白倉周易研究所 白倉の占断
本卦 七 地水師 ・・・・|・ 四爻
之卦 四十 雷水解 ・・|・|・
互卦 二四 地雷復 ・・・・・|
概要
地水師は外部の敵と戦う時である。まさしく、今年(令和四年)は、コロナ騒動と正面から戦う時である。地水師の二爻ならば、問題なく戦って勝つことができたのだが、残念ながら四爻なので勝つことはできない。かと言って三爻のようにコテンパンに負けるわけでもない。
之卦が雷水解なので解決することになる。すなわち今年はモヤモヤした状態が続くが、来年くらいから解決に向かっていくと見立てることができる。
問題は互卦の地雷復である。地雷復の初爻は地水師の二爻に中る。この場合地水師の下卦坎水を当て嵌めると、何やら危険なもの(コロナに替わる新型ウイルス?あるいは戦争)が地雷復となって徐々に侵略してくると解釈できる。
詳細
地水師の卦辞・彖辞には「師は貞。丈(じよう)人(じん)なれば吉にして咎无し。師は多くの人々(大衆)を率(ひき)いて、相手(国家から家庭まであらゆる組織)と戦う時である。戦いには正義がなければならぬ。才德高く、尊崇される長老や経験豊富な人物を総大将に得ることができれば、戦いに勝利して多くの人々の安寧を守ることができる。多少犠牲があったとしても咎められない。」とある。
二爻が出たのなら、卦辞・彖辞の言葉がそのまま当て嵌まったが、残念ながら、今回は四爻が出たので「才德高く、尊崇される長老や経験豊富な人物を総大将に得ることができれば、戦いに勝利して多くの人々の安寧を守ることができる。多少犠牲があったとしても咎められない。」と云うわけにはいかない。すなわち、日本において今年(令和四年)中にコロナ騒動は収拾しない。今のオミクロン株の様子を見ると夏頃にはある程度収拾してもおかしくないが、政府がこれまでのコロナ対策との整合性を気にして、年内はグズグズした感じが続くであろう。
地水師の四爻には「六四。師(いくさ)左(しりぞ)き次(やど)る。咎无し。六四は能力不足だが控え目なので、軽挙妄動することなく守りを固め、軍隊(組織)を退去(後退)させる。戦に勝つことはできないが、咎められることもない。」とある。
やはり、今年(令和四年)中にコロナ騒動は収拾しないでグズグズした感じで終わりそうだ。だが、「戦に勝つことはできないが、咎められることもない。」のだから、コロナ騒動はこれ以上過熱することなく、段々と沈静化していくと読み取ることができる。そのことは、地水師四爻の之卦が雷水解であることからも裏付けられる。
雷水解の卦辞・彖辞には「解は西南に利し。往く所无(な)ければ、其(そ)れ來(きた)り復(かえ)りて吉。往く攸有れば、夙(はや)くして吉。解は水山蹇(或いは水雷屯)の艱難辛苦が解けた時なので、静かな大地(坤は文王八卦で西南の方角)に居るようにゆったりとして平穏にしているのが宜しい。全ての艱難辛苦が解決しているのならば、自らの居場所に帰って来て安静にしているのが宜しい。未(いま)だ解決しなければならない艱難辛苦が残っているならば、暢(のん)気(き)にかまえていないで速やかに解決するが宜しい。速やかに解決したならば幸運を招き寄せる。」とある。
「静かな大地(坤は文王八卦で西南の方角)に居るようにゆったりとして平穏にしているのが宜しい。」のであるから、コロナ騒動は段々と鎮静化していき、やがて、ゆっくりと収まっていくと読み解くことができる。
ところが、問題は互卦の地雷復である。地水師を卦象で読み解くと、上卦坤・・・の大地の下に、下卦坎・|・の危険な何物か(コロナに替わる新型ウイルス?あるいは戦争)が潜んでいると見立てることができる。コロナ騒動を仕組まれたものと見た場合、今のコロナ感染は収まるが、新たに危険が何物か(コロナに替わる新型ウイルス?あるいは戦争)がひっそりと用意されていると見ることができる。そして、地水師の互卦は地雷復であるから、その危険な何物かが誰にも気付かれないうちに、徐々に侵略してくると読み解くこともできる。
以上のことから、今のコロナ騒動は今年中はグズグズとして収まらないが、やがて収まっていくという流れがある一方で、コロナに替わる危険な何物か(新型ウイルス?あるいは戦争)が、誰にも気付かれないうちに、徐々に侵略してくるという見立てとなる。