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人生に役立つ易経 風水渙

 風水渙☴☵の卦象を下から追っていくと、上卦巽☴の突風が吹き荒れて、のっけから下卦坎☵水の困難に見舞われて社会や組織がバラバラに砕け散る。この不慮の困難を乗り越えるべく、社会や組織の原点に復って、人々の気持を一つにまとめ、二三四爻の互体震☳の性質で果敢に行動する。果敢な行動が功を奏して、三四五爻の互体艮☶となり、艮☶の「どっしりと止まる」性質により困難を乗り越えて以前よりも安定した社会や組織となる。最後には上卦巽☴の「教化、伝達、流通」などの性質により、トップに教え導かれ、トップの考えが隅々まで浸透して、社会や組織の人々が活発に活動を行うようになり、社会や組織は以前よりも一つにまとまって、臣民は幸福になるのである。

 以上が風水渙の概要である。
 ここから先は原文(漢文と書き下し文)を示した上で、初心者でも理解できるように意訳していく。

渙、亨。王假有廟。利渉大川。利貞。
○渙(かん)は亨(とお)る。王、有(ゆう)廟(びよう)に假(いた)る。大(たい)川(せん)を渉(わた)るに利(よろ)し。貞(ただ)しきに利し。
 渙(かん)は組織や社会が離れ散る時。風(上卦巽)が吹き荒れて、水(下卦坎)が水面を離れ散る形をしている。一度は離れ散ってしまった組織や社会の体制を再び一つにまとめれば、終には物事がうまく進んで行くようになる。
 例えば何らかの困難に見舞われて何かが離れ散ってしまった時には、王様(組織や社会のトップ)がお霊(たま)屋(や)にお参りして御先祖様(神仏)をお祭りすれば、御先祖様(神仏)も陰で応援してくれる。御先祖様(神仏)を大事にする王様(組織や社会のトップ)の姿を見て、臣民(部下や国民)は王様(組織や社会のトップ)を尊崇するようになり、組織や社会を構成する人々の心は一つにまとまる。組織や社会が一つにまとまれば大きな河を渡るような困難もみんなで乗り越えることができる。常に正しい道(組織を一つにまとめること)を固く守ることが肝要である。以下省略。