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令和四年を予測する 令和三年冬至占 世界の経済 二

 水地比上爻の之卦は風地観。風地観は見通しがきくようになる時なので、コロナの悪影響を脱した状態と見立てる。コロナの悪影響がなくなれば、経済成長に向けてのシナリオがはっきり見えてくるので、今年(令和四年)は、経済はなかなか成長軌道に乗らないが、コロナが終息していけば、成長軌道に乗せることができると解釈できる。以上の見立てから、コロナの悪影響が世界経済にどこまで及ぶかがポイントとなる。すなわち、コロナの悪影響が強く及べば国際金融資本等に悪用され、世界経済は多国籍企業の一人勝ち状態となり失速する。コロナの悪影響がさほど強くなければ、直ぐに世界経済を成長軌道に乗せることはできなくても、コロナが終息していくに従って、成長軌道に乗っていくものと読み解く。
 水地比の互卦は山地剝。山地剝の卦辞・彖辞には「剝は往く攸(ところ)有るに利(よろ)しからず。剝は陰気が増長して盛んになり陽気を押し出す(一陽五陰の)時。下から漸次長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる(下流・中流・上流の一部が皆、腐敗・堕落してしまい、極めて少数の上流階級の人だけが道を守っている)ように、君子(陽爻)が小人(陰爻)に(一陽五陰まで)追い詰められてしまった。人事に当て嵌めた場合、このような陰陽消長の流れの中で、君子(極めて少数の上流階級の人や人格者)は積極的に行動してはならない(積極的に行動すればあっという間に追い詰められる)。陰氣が浸食する時勢に順い止(とど)まって、様子を窺(うかが)うべきである。」とある。
 「下から漸次長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる(下流・中流・上流の一部が皆、腐敗・堕落してしまい、極めて少数の上流階級の人だけが道を守っている)」とは、マネー主義によるグローバル化が推し進められていく中で、あらゆる階層の人々が「今だけ、金だけ、自分だけ」と云う刹那主義に陥ってしまったと云うことである。その中で救いになるのは、「極めて少数の上流階級の人だけ」である。これを「極めて少数の良識を持った人々」と読み替えることができる。その人々は山地剝の上爻に該当する。
 山地剝の上爻には「六四。牀(しよう)を剝(はく)するに膚(はだえ)を以てす。凶。六四は牀(しよう)の脚を剝(はく)落(らく)し尽くして牀の上に居る上九に迫り(人が載っている寝台の脚の下から脚の上、そして、寝台そのものに被害が及び、今や寝台の上にまで及んでいる)君子・上九の皮膚を剝落する段階に至った。もはや禍(わざわい)(君子が小人に剝落されること)を回避できない。終には全てが崩壊(君子が小人に剝落されて組織が瓦解)する。」とある。
 コロナの悪影響と国際金融資本等の悪巧みによる経済失政により、世界中の人々は、「今だけ、金だけ、自分だけ」と云う刹那主義に陥ってしまい、終には「極めて少数の良識を持った人々」をも窮する事態に至り、世界経済は失速して大不況に陥り、世界的に大きな打撃を負って、その後の経済再生までにかなりの時間を要する事態に陥るのである。