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コイン占い(易経・易占い)入門 抜粋版 山雷頥・澤風大過

2022年4月17日

令和四年三月吉日、コイン占い(易経・易占い)入門(初心者からベテランまで対応)という電子書籍とペーパーバック(紙の書籍)をAmazonで出版しました。
その内容を抜粋してHPで紹介していきます。

白倉の著作は白倉文庫というレーベルでAmazon・Kindleから出版・販売しています。Amazonでお求めください。

二七 山(さん)雷(らい)頤(い) |・・ ・・| 口から栄養・頭に教養
   フナ(二七)を食べよう「山(さん)雷(らい)頤(い)」 互卦 二坤為地
※栄養や教養を取り入れて養う時。消化不良にならないように気を付けるべきである。
 口から栄養を取り氣力を養うように万物(自分と天下万民)を養う時。
 今、何を養うべきかをよく考えて、人に求めることなく、自発的に行う。
 君子は、口から出る言葉を慎み、口から入る食べ物を節制する。
 口から栄養を、頭から教養を取り入れて、氣力を養うように、万物(先ずは自分を、そして家庭や社会を、やがては天下万民)を養う時である。
 よく慎んで節制するべきである。共同して事を成し遂げようとすれば成就する。
 正しい道を踏み行うべし。今、何を養うべきかをよく考え、人に依存することなく自発的に行動するべきである。
 動くべきか、止まるべきか、迷う時である。
 相手は自分を疑い、自分は相手を疑う。お互い本心を表に出さないので物事が調和しない時でもある。君子は口から出る言葉を慎み、口から入る食べ物を節制する。
〇雷は動き山は止まる。そこには一定の法則がある。正しく養うことを失ってはならない。軽々しく言葉を口に出すと禍(わざわい)を招き、食べ過ぎると体に害を招く。よく慎んで節制すべきである。吉凶禍福は、行動から生ずる。目下の人に注意すべき時である。
○大きな事を言うが、実質が伴わない(何もできない)時である。
○お腹を減らした人が、アゴを下げて、食べ物や飲み物を乞(こ)い求める時である。
○頤(あご)の中に物が入ってない。空腹は、正しい道を履み行なうことで吉運が開ける。外から物を手に入れるよりも、自分を養ってくれる所を選ぶべきである。
○相手が自分を疑い、自分は相手を疑う。だから、お互い本心を表に出さずに、物事が調和しない時である。
○下卦三爻は生活のために働いて、自分を養っている。自分が動こうとすれば、相手(上卦三爻)が自分を止め、相手が動こうとすれば(ひっくり返って綜卦となり)、自分が相手を止めて、お互いに意地を張り合って妨害する時である。
○養う時。 ○起業する(業を産む)時。 ○二人が相争う時である。
○飲み食いを節制し、発する言葉を慎んで、身を保つ時である。
○人々が共同して事を成し遂げようとすれば成就する。
○才能があり、性格は篤実である。 ○物価が高騰するが、しばらくすると元に戻る。
○自分を養うのも、人を養うのも、正しいか、正しくないかによって、幸不幸が決まる。事の始めに、どうあるべきかを、よく考えるべきである。
○禍(人災)は口から出る言葉から起こり、病気は口から入る飲食物から起こる。小さな舌が、大きな心身を損なう原因となる。 ○動くべきか、止まるべきか、迷う時である。

二八 澤(たく)風(ふう)大(たい)過(か) ・|| ||・ ボロ屋でがんばる
   庭(二八)のボロ屋「澤(たく)風(ふう)大(たい)過(か)」 互卦 一乾為天
※もろくなった母体を壊さないように慎重に活動する時。強引なやり方は駄目である。
 フニャフニャの容れ物にズッシリとした中身が詰まっている。うっかり容れ物が壊れないように注意するがよい。
 枯れた柳に新芽が出れるように生き返る。何と絶妙な時であろうか。
 世は乱れて、正しい道は滅びようとしている。君子は毅然と自立する。
 フニャフニャで壊れそうな容れ物にズッシリと重い中身が詰まっている。
 容れ物が壊れないように注意して慎重に行動すべきである。
 才能がある人が集まっているが、ギクシャクして苦労する時である。
 先頭多くして船山へ上(のぼ)る時。背中を合わせている象(かたち)である。あらゆることが背き合う。
 心の中で夢は大きく膨らむが、行いは右往左往して定まらない。
 枯れた柳に新芽が出るように生き返る何とも絶妙な時でもある。
 隠れている種を見つけて伸ばしていくべきである。
 世は乱れて正しい道が滅びようとしている。君子は毅然と自立しなければならない。
〇才能ある人々が集まって、無事を維持することに苦労する。諺(ことわざ)に云う「船頭多くして船山へ上がる」という時。また、小(こ)金(がね)しかないのに、大(たい)金(きん)の物品を購入することを約束したが、お金を調達できず、手付け金を損する失策を犯しかねない時。軽はずみに動いてはならない。
○全体を観ると、大洪水の起こりかねない時である。我も彼も大きな困難に遭遇する。
○背中を合わせている象(かたち)。あらゆる事が背き合う。
○心の中で夢が大きく膨らむが、行いは右往左往して定まらない時。
○心身ともに安定せずに、後悔することがある。
○柔らかいものを用いれば無事、強いものを用いれば大事に至る。
○分に過ぎたことを望む。 ○双方(両側)に破れて、分かれる。
○張り裂けて、外に破れ出るという状況。
○証文(契約文書等)を取り交わす時。 ○物価は下がる。