六十 水(すい)澤(たく)節(せつ)
・|・坎水 ・||兌澤
互卦 二七山雷頤 綜卦 五九風水渙 錯卦 五六火山旅
節、亨。苦節不可貞。
○節は亨る。苦(く)節(せつ)は貞(てい)にす可(べ)からず。
節は澤(下卦兌)の上に水(上卦坎)が過不足なく満ちて、程よい節度(中庸に「喜怒哀楽の未だ発せざる之を中と謂う。発して皆な節に中る。之を和と謂う」とある。喜怒哀楽の感情の中で、その時々に適切に対処することが調和であり、その調和を「程よい節度」と云う)を保ちながら、険阻艱難(上卦坎)に悦んで順う(下卦兌)ことができる。それゆえ何事も順調に進むのである(節は亨る)。節度は程よい節度(喜怒哀楽の感情の中でその時々に適切に対処する)だから何事も順調に進むのである。程よい節度を超えた節度を苦節(喜怒哀楽の感情の中で強引に対処しようとする)と云うが、苦節を固く守り続けることはできないのである。
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