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易経(周易)を読み解く 百八七(風水渙 四五上)

六四 ||・ ・|・
   之卦 六天水訟

六四。渙其羣。元吉。渙有丘。匪夷所思。
○六四。其(その)羣(ぐん)を渙(ちら)す。元吉。渙のとき丘(きゆう)有り。夷(つね)の思う所に匪(あら)ず。
 六四の大臣(側近)は柔順にして位正しく九五の天子(トップ)に柔順に仕えている。力不足だが、九五と一致協力して離散の困難を救うために力を尽くす。
 離散の困難を招き寄せた「私利私欲や党利党略に囚われている人々の集まり(例えば自民党の媚中派議員等)」を木っ端微塵にして、その悪影響を取り除く。それゆえ大いに幸運を得る。離散の時に民心一つになり、小高い山のように大勢の人々が集結して賑わうようになる。その功績は、常識の思い及ぶところではない。
象曰、渙其羣。元吉、光大也。
○象に曰く、其(その)羣(ぐん)を渙(ちら)す。元(げん)吉(きつ)とは、光(ひかり)大(おおい)なる也。
 小象伝は次のように言っている。離散の困難を招き寄せた「私利私欲や党利党略に囚われている人々の集まり(例えば自民党の媚中派議員等)」を木っ端微塵にして、その悪影響を取り除く。離散の困難を救おうとする六四の大臣(側近)の志が光明正大だからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇高い才能と優れた見識を具えた賢者が、坐したまま天下が困難に陥っている状況を救済する。その策略は凡人には考えつかない優れたものである。天下の困難を瞬く間に解決するので、大衆から尊敬される。賢者でなく普通の人ならば、多くの人々が困難な状況に陥っている中で、自分は困難を免れて無事な時である。
○上位の人(上司)から命令(指導)されて、よく勉強すれば、大いなる成功を手に入れる。
○知らず知らずに大災害(大きな困難)を回避している。
○治らなかった病気が完治して、後悔することがなくなる。

九五 ||・ ・|・
   之卦 四山水蒙

九五。渙汗其大號。渙王居。无咎。
○九五。渙のとき其(その)大(たい)號(ごう)を汗(あせ)にす。渙のとき王居(お)る。咎无し。
 剛健中正の理想的な天子(トップ)九五は、物事や体制が離散する困難が窮まる中で、六四の大臣(側近)と一致協力して離散の困難を克服するための大号令(勅令)を高々と発する。九五の天子が発する救国の大号令(勅令)は、汗が遍(あまね)く身体中に行き渡るように、天下国家に遍く行き渡る。物事や体制が離散する国難の時にリーダー(指導者)として理想的な人物が天子の位(トップ)に就いているのである。誰からも咎められるはずがない。
象曰、王居无咎。正位也。
○象に曰く、王居(お)り、咎无しとは、位を正しくする也。
 小象伝は次のように言っている。物事や体制が離散する国難の時にリーダー(指導者)として理想的な人物が天子の位に就いているのである。誰からも咎められるはずがない。九五の天子(トップ)は仁德(思いやりと慈(いつく)しみの気持)を具えて、君位に就いているからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇尊い位(指導者)に在る。貴方が命令を下せば、民(部下)の心配事は吹き飛んで、指導者としての人気が上がり、貴方の権威は盛大となる。一般人の場合でも、盛運の時である。
○一言を発して、その言葉を貫き通せば、多くの人々が貴方のことを、長い期間信用するようになり、貴方に背かなくなる。
○大事業に臨んで一生懸命に働き、困難な状況から脱出する。
○国家の一大事に臨んで、大号令を下し、民の心を治める。

上九 ||・ ・|・
   之卦 二九坎為水

上九。渙其血。去逖出。无咎。
○上九。其(その)血(ち)を渙(ちら)す。去りて逖(とお)く出(い)づ。咎无し。
 上九は物事や体制が離散する時の終極である。離散の困難を克服する使命を終えた上九は六三(坎の卦德:血)が属する下卦坎(困難)から離散する。あるいは、共に離散する困難に立ち向かった同志の六三と別れて、雨降って地固まる渙の時の終わりにいる。すなわち、上九は物事や体制が離散する困難な時から遠ざかって、一人超然としているのである。既に物事や体制が離散する時を克服したのである。誰からも咎められない。
象曰、渙其血、遠害也。
○象に曰く、其(その)血(ち)を渙(ちら)すとは、害に遠ざかる也。
 小象伝は次のように言っている。離散の困難を克服する使命を終えた上九は六三(坎の卦德:血)が属する下卦坎(困難)から離散する。あるいは、共に離散する困難に立ち向かった同志の六三と別れて、雨降って地固まる渙の時の終わりにいる。
 既に物事や体制が離散する困難から遠ざかって、一人超然としているのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇社会のあらゆる現象を看破して、人情を察する人間通と云われる人である。人生僅か五十年、そのほとんどが養育される期間や生計を維持するための期間であり、社会に貢献できる期間は僅かである。坐って半畳、寝て一畳、酒食もまた限りが有る。財産を子孫に残しても害があるだけで益はない。欲深い人はこの爻を見習うべきである。
○名誉から離れて、易きに流れても宜しい時である。
○危険且つ困難な状況から逃れ去るべき時である。
○災難を招き寄せないうちに、早く逃れ去るべき時である。