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易経(周易)を読み解く 百七三(雷火豊 全体)

2021年12月21日

五五 雷(らい)火(か)豐(ほう) ‥‥―震雷 ―‥―離火

                        互卦 二八澤風大過  綜卦 五六火山旅  錯卦 五九風水渙

豐、亨。王假之。勿憂。宜日中。
○豐(ほう)は亨る。王、之(これ)に假(いた)る。憂ふる勿(なか)れ。日(ひ)の中(ちゆう)するに宜し。
 豐は盛運の極みである。明らかな智慧(下卦離)で世の中の状況や情勢を見極めて、雷(らい)光(こう)が轟(とどろ)き渡(わた)るように動いている(上卦震)。それゆえ、何事も盛んに伸びて国や社会は豊かになる。権威と権力を兼ね備えた天子(トップ)が到達する豊かさの極みである。盛者必衰の理(ことわり)を過度に心配することはない。中天に輝く太陽になったつもりで萬民を遍(あまね)く照らすことが肝要である。だが、盛運は衰運に向かって行くことを覚悟しておくべきである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。