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易経(周易)を読み解く 百四三(澤地萃 全体)

2021年12月16日

四五 澤(たく)地(ち)萃(すい) ‥――兌澤 ‥‥‥坤地
互卦 五三風山漸  綜卦 四六地風升  錯卦 二六山天大畜

萃、亨。王假有廟。利見大人。亨。利貞。用大牲吉。利有攸往。
○萃(すい)は亨(とお)る。王、有(ゆう)廟(びよう)に假(いた)る。大人を見るに利(よろ)し。亨る。貞しきに利し。大(たい)牲(せい)を用ひて吉。往く攸(ところ)有るに利し。
 萃は人や物が集まって栄える時である。剛健中正の九五の天子(トップ)が先祖の宗廟(みたまや)(日本においては伊勢神宮)で真心込めて神(しん)霊(れい)(天照大御神を始めとする天(あまつ)神(かみ))をお祭りする。天下の臣民(萬民)は九五の天子(トップ)を仰ぎ見て、心服するから宜しくして、物事がすらっと通るのである。人や物が集まって栄えるから天下はよく治まる。正しい道(道德)を固く守るが宜しい。何事もうまくいくであろう。萃の時は、牛・羊・豕(ぶた)を供えて盛大にお祭りすれば、幸運を招き寄せる。進んで行って大事業に取り組んでも宜しい。

以下省略。次の書籍をご覧ください。