毎日連載! 易経や易占いに関する情報を毎日アップしています。

易経(周易)を読み解く 百三六(風雷益 四五上)

2021年12月13日

六四 ――‥ ‥‥― (風雷益) 之卦 二五天雷无妄

六四。中行告公從。利用爲依遷國。
○六四。中(ちゆう)行(こう)ありて公に告げて從はる。用(もつ)て依(い)を爲(な)し國を遷(うつ)すに利(よろ)し。
 六四は柔順正位の大臣(側近)。比する君主(トップ)九五の右腕として信頼されており、応じる賢臣初九には感謝されている(よく下を益する者である)。中庸の道に則(のつと)って下を益する意見を九五の君主に申し上げれば、九五の君主は六四の忠言に従うであろう。
 君主(トップ)に用いられれば、国の依る所(国益)を見定めることができる。国の安泰と人民の利益を図って遷都の大事業に取り組めば幸運を招き寄せることができる。
象曰、告公從、以益志也。
○象に曰く、公に告げて從はるるは、益の志を以(もつ)て也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。六四は中庸の道に則(のつと)って下を益する意見を九五の君主に申し上げるので、九五の君主は六四の大臣の忠言に従う。六四が己を減らして国の安泰と人民の利益のために尽くそうとする崇高な志を持っているからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇トップに信用され、国益に資する事業を計画する。その事業は時勢に適合し、組織の人々から支持されて大成功する。
○年上の人(上司)と目的を同じくする。もし大事業を委託されたら、素直にかつ善き心で事業を行えば成功する。

以下省略。次の書籍をご覧ください。