三一 澤(たく)山(ざん)咸(かん) ‥――兌澤 ―‥‥艮山
互卦 四四天風姤 綜卦 三二雷風恆 錯卦 四一山澤損
ここから下経である。上経(一乾為天~三十離為火)では、「天の道」「地の道」について説いていたが、下経(三一澤山咸~六四火水未済)では、「人の道」について説いている。
上経では「乾為天(陽の役割)」と「坤為地(陰の役割)」から始まったが、下経では「澤山咸(若い男女の出会い」と「雷風恆(夫婦の有り様(よう))」から始まる。
咸、亨。利貞。取女吉。
○咸は亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。女(じよ)を取(めと)れば吉。
咸(かん)は感ずる(心が動く)時。若い男女が相(あい)感(かん)応(おう)する時である。下卦艮(少男)が止(とど)まりどっしりと構えて、上卦兌(少女)が喜んで感応する。それゆえ、何事もすらっと通る。
若い男(少男)も若い女(少女)もお互いに正しく感応するから宜しきを得る。
若い男が若い女を娶(めと)れば共に夫婦の道を歩むことになる。
以下省略。次の書籍をご覧ください。