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易経(周易)を読み解く 百一(澤山咸 全体)

2021年12月6日

三一 澤(たく)山(ざん)咸(かん) ‥――兌澤 ―‥‥艮山
互卦 四四天風姤  綜卦 三二雷風恆  錯卦 四一山澤損

 ここから下経である。上経(一乾為天~三十離為火)では、「天の道」「地の道」について説いていたが、下経(三一澤山咸~六四火水未済)では、「人の道」について説いている。
 上経では「乾為天(陽の役割)」と「坤為地(陰の役割)」から始まったが、下経では「澤山咸(若い男女の出会い」と「雷風恆(夫婦の有り様(よう))」から始まる。

咸、亨。利貞。取女吉。
○咸は亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。女(じよ)を取(めと)れば吉。
 咸(かん)は感ずる(心が動く)時。若い男女が相(あい)感(かん)応(おう)する時である。下卦艮(少男)が止(とど)まりどっしりと構えて、上卦兌(少女)が喜んで感応する。それゆえ、何事もすらっと通る。
 若い男(少男)も若い女(少女)もお互いに正しく感応するから宜しきを得る。
 若い男が若い女を娶(めと)れば共に夫婦の道を歩むことになる。

以下省略。次の書籍をご覧ください。