五十三.漸進すれば幸を得る時
毎日一歩一歩前に進む。何事も少しずつ前進すれば、時間はかかるけれども、確実に成長して幸を得る。それが「漸進すれば幸を得るとき」である。一気に進めばあっという間に成長することもできる。けれども進み方を間違えれば脱線しかねない。だから、時間はかかるけれども、少しずつ前進することが大事である。人生も仕事もじっくり取り組むことが成功の秘訣である。少しずつ前進して幸せを掴む。そんな人生を送りたい。
「漸進すれば幸を得る時」の主人公は「六.内部分裂する時」と「十五.謙遜して支える時」に登場した今時珍しいほどの大家族に嫁いだ専業主婦の「あなた(わたし)」である。
わが家は今時珍しいほどの大家族。時系列で家族構成を示すと次のようになる。
○わたしが結婚した年
祖父 八十五歳 祖母 八十二歳 父 五十五歳 母 五十歳
夫 三十歳 妻のわたし 二十五歳
夫の弟 二十五歳 夫の妹二十三歳 の 八人家族
○結婚三年目
祖父 八十八歳 祖母 八十五歳 父 五十八歳 母 五十三歳
夫 三十三歳 妻のわたし 二十八歳 長男三歳 長女一歳
夫の弟 二十八歳 夫の妹二十六歳 の 十人家族
結婚三年目の時に「六.内部分裂する時」で紹介した食事方針に関する一寸した家族騒動が起こり、夫が渋々祖父母と妹の間に入って一旦は解決したが、一年後(結婚四年目)問題が再燃したので、前回渋々対応した夫が毅然と対応して「わが家の食事の基本方針」として明文化したことにより、それ以来食事方針に関して揉めることはなくなった。
その後、結婚五年目の時に次男が生まれて、次のような家族構成で十一人家族となった。
○結婚五年目
祖父 九十歳 祖母 八十七歳 父 六十歳 母 五十五歳
夫 三十五歳 妻のわたし 三十歳 長男 五歳 長女 三歳 次男 一歳
夫の弟 三十歳 夫の妹二十八歳 の 十一人家族 以下省略。