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ネコちゃん占い師の占筮日記247

・九月六日 土曜日 五十四.雷澤帰妹☳☱上六
 四時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「国民は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「九月八日に総裁選の前倒しがほぼ確定している中で、石破総理はどのように対応するか」を占筮したところ雷澤帰妹☳☱上六が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○歸(き)妹(まい)は、征けば凶。利しき攸(ところ)无(な)し。
 帰妹は、女性がお嫁に行く(若者が社会に出て就職する)時の道(それらは例えで、世の中自分の思った通りにならないこと)を説いている。卦象を見ると、上卦震の長男が動くので下卦兌の少女が悦(よろこ)ぶ時。動くことを悦ぶことは、女として「はしたない」。
 女が男に媚(こ)び悦んで結婚を迫ったり、臣下(部下・若者)が君主(上司・就職先)に媚び諂(へつら)って昇進や就職を望んだりすることは、人の道(道德)に反するから失敗する。
 媚び諂うことで善い結果になることは、絶対にない。
 マロンだニャン。雷澤帰妹☳☱は「世の中自分の思った通りにならないこと」を説いているニャン。まさに今の石破総理が置かれた状況そのものだニャン。卦辞・彖辞には「上卦震の長男が動くので下卦兌の少女が悦(よろこ)ぶ時。動くことを悦ぶことは、女として『はしたない』」とあるニャン。「上卦震の長男」とは石破総理を支持するマスメディアだニャン。「下卦兌の少女」とは石破総理のことだニャン。すなわち、これまではマスメディアが石破総理を持ち上げてきたので、石破総理は悦んでいたが、総裁選の前倒しがほぼ確定する中で思惑が外れて動揺しているということだニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤の上に雷(かみなり)有るは歸妹なり。君子以て終りを永くし敝(へい)を知る。
 君子(立派な人)は、若い女性や社会に出て就職しようとする若者が一時の感情に惑わされることの弊害を知り、何事も幾(いく)久しく継続させることを心がける。
☆為す事が正しくないので弊害が発生する時。それゆえ、感情に任せて野心を起こしてはならない。何事も慎み深く始めて終わりを考慮して弊害を予防すべきである。私利私欲に囚われやすい時。
 みかんだニャン。大象伝には「澤の上に雷(かみなり)有るは歸妹なり」とあるニャン。「澤」は石破総理だニャン。「雷」は総裁選の前倒しだニャン。すなわち、石破総理は総裁選が前倒しされる見込みになったことで、雷が轟き渡り波打つ澤の水のように動揺しているに違いないニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「為す事が正しくないので弊害が発生する時」とあるニャン。大事な選挙に三回連続で敗れたのに何の責任もとらずに総理の座にしがみついていた石破総理が追い込まれるのは自業自得ということだニャン。追い詰められて動揺している石破総理は総裁の座は失っても総理の座にしがみついて、ヤケクソ解散という暴挙に出てもおかしくない状況だにゃん。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第六段階の「小さな物語」何をやってもうまくいかない
○上六。女(じよ)、筐(かたみ)を承(う)けて實(み)无(な)く、士、羊を刲(さ)きて血无(な)し。利しき攸(ところ)无(な)し。
 貴方は柔弱で厚かましい年増の女性(年寄りの求職者)である。歸妹の極点(最後)で結婚相手(就職先)に恵まれず(部下の六三とは陰同士)、結婚(就職)を焦ってつまらぬ男(ろくでもない会社)と婚約(就職が内定)したが、結(ゆい)納(のう)の箱を開けると中は空っぽであった(出社してみると倒産していた)。貴方が婚約した相手(就職先の社長)は先祖や親族(従業員)を大切にしない不誠実な男(会社)であった。こんな調子だから、何をやってもうまくいかない。
☆自分には実力がなく同じように実力がない人と親しくなる時。お互いに実力がないことを隠し合っている。実力があるように装い口先だけで世の中を渡ろうとして人に嫌われる。反省すべし。
 雷澤帰妹☳☱上六は「何をやってもうまくいかない」時。まさに今の石破総理に当て嵌まる。爻辞には「柔弱で厚かましい年増の女性(すなわち、無駄に年を重ねた役立たず)」とある。まさしく石破総理にぴったりの表現である。さらに高島嘉右衛門の占断には「実力があるように装い口先だけで世の中を渡ろうとして人に嫌われる。反省すべし」とある。笑ってしまうほど当たっている。まともに考えれば石破総理はこれまでの悪行を反省して国民に謝罪すべきである。だが、まともではない石破総理は何をしでかすかわからない。ヤケクソ解散という暴挙に打って出れば、それはそれで腐りきった日本の政界を再編するチャンスにもなる。さて、どうなることやら。