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九月二十三日 火曜日 二十八.澤風大過☱☴九四
三時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「昨日から始まった自民党総裁選の行方 林芳正さんが総裁になる可能性」を占筮したところ澤風大過☱☴九四が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○大(たい)過(か)は、棟(むなぎ)橈(たわ)む。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。亨(とお)る。
大(たい)過(か)は上下が二陰、真ん中が四陽であるから、上下両端が弱く、真ん中の強さに耐えかねる形。棟(むな)木(ぎ)が撓(たわ)んで建物が倒(とう)壊(かい)する危機にある。しかし、下卦巽(そん)は巽(そん)順(じゆん)な性質、上卦兌(だ)は和悦する性質で、陽剛の九二と九五には中庸の德(時に適合する能力)がある。倒壊の危機を救うべく、巽順(下卦巽)に謙(へりくだ)り、和悦する美德(上卦兌)で進み往くことによって、すらっと通る。
マロンだニャン。澤風大過☱☴は「上下両端が弱く、真ん中の強さに耐えかねる形」だニャン。「上下両端」とは自民党が倒壊寸前だということだニャン。「真ん中の強さ」とは総裁選で候補者が対立することだが、林芳正さんの政策によって対立することはなさそうだニャン。卦辞・彖辞には「上卦兌(だ)は和悦する性質」とあるが、九四は兌☱の一番下に位置しており、高島嘉右衛門によると「考えはかる、謎、調和、はかる」とあり、林芳正さんにピッタリ当て嵌まる。以上のことから林芳正さんが総裁になる可能性は低いが一定の存在感を示すことになると予測できるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤(さわ)、木を滅(めつ)するは、大過なり。君子以て獨(どく)立(りつ)して懼(おそ)れず、世を遯(のが)れて悶(もだ)ゆる无(な)し。
木を潤(うるお)して養うはずの澤(さわ)の水が、木を浸(おか)して木が枯れようとしている。大地に根を張り毅(き)然(ぜん)と独立している大木のように、揺るぎのない志を貫いて、何事も懼(おそ)れることがない。また、隠遁して世を遁(のが)れる時でも、和悦する美徳を貫いて悶(うれ)えることはない。
☆才能ある人々が集まって無事を維持することに苦労する。諺(ことわざ)に云う「船頭多くして船山に上る」という時。心身ともに安定せずに後悔することがある。
みかんだニャン。大象伝に「澤(さわ)、木を滅(めつ)するは、大過なり」とあるニャン。九四は上卦兌☱の澤なのでこれを林芳正さんとして、下卦巽の木を若手の小泉進次郎さんとすると林さんが小泉さんの票を奪ってしまうと読める。しかし、林さんが総裁になる可能性はほぼゼロだから、予想よりも検討するという感じだニャン。高島嘉右衛門の占断に「船頭多くして船山に上る」とあるのも林さんが予想以上に検討することを示しているニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」家屋が倒壊する心配はなくなる
○九四。棟(むなぎ)隆(たか)し。吉(きつ)。它(た)有れば吝(りん)。
貴方は初六と調和している。撓(たわ)む棟(むな)木(ぎ)を隆(りゆう)起(き)させるので家屋が倒壊する心配はなくなる。安心してよい。心が揺らいで初六を疑えば恥(ち)辱(じよく)を受けることになる。
☆小人に親しむことなく言行一致に務め大義を守って天下の公益を図るべきである。
澤風大過☱☴九四は「家屋が倒壊する心配はなくなる」時。総裁選が原因となって自民党が瓦解することはなさそうだ。爻辞に「貴方は初六と調和している」とある。初六を小泉さんとすれば林さんは一定の票を得るが最後は小泉さんに譲るということか。また、「心が揺らいで初六を疑えば恥(ち)辱(じよく)を受ける」ともあるので、小泉さんとの関係がギクシャクすれば林さんの票が減ることになる。高島嘉右衛門の占断に「小人に親しむことなく言行一致に務め」とある。今の自民党は議員も党員も小人だらけだから、九四が六四に陰陽反転し之卦雷風恒☳☴となり、雷風恒の六四の爻辞には「田(かり)に禽(えもの)无(な)し(禽獣がいない土地で狩りをしているようなもの)」とあるから、林さんは思ったよりも票を伸ばすことができないとも解釈できる。
