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ネコちゃん占い師の占筮日記219

・八月八日 金曜日 四.山水蒙☶☵六四
 四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「本日開催される両院議員総会を経て自民党は今後どうなるか」を占筮したところ山水蒙☶☵六四が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○蒙は亨(とお)る。我、童(どう)蒙(もう)に求むるに匪(あら)ず。童蒙、我に求む。初(しよ)筮(ぜい)は告ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆るれば則ち告げず。貞しきに利し。
 蒙の時は無知蒙昧な幼児(童蒙)に例えられる。童蒙は蒙昧なので何をやっても通じないが、適切な先生について教えを受ければ、蒙を啓くことができる。
 先生(我=九二)から進んで童蒙を教え導いてはならない。童蒙(蒙昧な指導者=六五)から進んで師に教えを求めるのである。
 蒙の時を占筮に例えて言えば、最初の筮に現れた吉凶禍福に絶対服従すべきである。それを疑い、再び占筮を求める人は蒙昧なので二度と占筮してはならない。
 童蒙が素直な心で先生に教えを求めれば教え導くが、少しでも疑う心が見えれば教えてはならない。童蒙も先生も正しい道を固く守れば、蒙の時は啓ける(啓蒙できる)。
 マロンだニャン。。山水蒙☶☵の時は「無知蒙昧な幼児」である。卦辞・彖辞に「童蒙は蒙昧なので何をやっても通じないが、適切な先生について教えを受ければ、蒙を啓くことができる」とあるニャン。まさしく、今の自民党は「蒙昧なので何をやっても通じない」わけだニャン。このまま「適切な先生」すなわちブレーンや識者あるいは長老について事態を打開しなければ国民から見捨てられるニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山(さん)下(か)に出(い)ずる泉は蒙なり。君子以て行いを果たし德を育(やしな)う。
 山(艮☶)の下に湧き出る泉(坎☵)が、流れ流れて大河となり大海に至る。君子(立派な人)は、山の下に湧き出る泉が紆余曲折しながら大河に至るように、果敢に事を成し遂げて、己を修め君德を養い育てる。
☆智者といえども、この時ばかりは、策略を考えたり、実行したりすることができない。どの方向に進んで行くのか迷って、蒙昧な行いをしてしまう。知恵が足りないので、困難の中に陥る時だが、必ず免れる道がある。知恵のある人に従えば、険阻坎難から抜け出すことができる。
 みかんだニャン。大象伝には「己を修め君德を養い育てる」とあるが、自民党の議員は一向に君徳を養い育てる様子がないから、今後の自民党は迷走するしかないニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「どの方向に進んで行くのか迷って、蒙昧な行いをしてしまう」とあるが、まったくその通りだニャン。このまま迷走を続ければ国民からそっぽを向かれるしかないニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」自分で道を切り開いていくしかない
○六四。蒙に困(くる)しむ。吝(りん)なり。
 貴方は才能乏しく性格もよくない。教え導いてくれる先生(九二と上九)と無縁なので八方塞がりで困窮している。貴方がこのまま、現状に甘んじているのは、実に恥ずかしい。貴方から先生を求めて行けば蒙を啓くことができる。
☆蒙昧無知にして、どうでもよいこと(無益なこと)に心を苦しめる時。蒙を啓いてくれる先生を捜し求めて学ぶべきである。
 山水蒙☶☵六四は「自分で道を切り開いていくしかない」時だが、迷走する自民党は
「自分で道を切り開いていく」ことは無理だと思う。爻辞には「このまま、現状に甘んじているのは、実に恥ずかしい」とある。まことに今の自民党の迷走ぶりは恥ずかしい限りである。また、高島嘉右衛門の占断には「どうでもよいこと(無益なこと)に心を苦しめる時。蒙を啓いてくれる先生を捜し求めて学ぶべき」とある。まさしく、三回も選挙に敗れた石破総理が責任を取って辞めればよいだけの「どうでもよいことに(無益なこと)に心を苦しめ」ているのである。国民としては「ふざけるな!」と言いたい。このままズルズル責任を取らない状況が続けば、自民党は次の選挙で終わるであろう。