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ネコちゃん占い師の占筮日記246

・九月五日 金曜日 十五.地山謙☷☶初六
 四時半に起床と寝坊してしまった。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「国民は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「九月二日行われた自民党両院議員総会を経た後の石破政権に対する国民の評価2」を占筮したところ地山謙☷☶初六が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○謙は亨(とお)る。君子、終(おわり)有り。
 謙は富(ふ)有(ゆう)になっても決して驕(おご)り高ぶらず人に謙(へりくだ)る時。下卦艮(山)はどっしりと止(とど)まり、上卦坤(地)は柔順に従う。高い山が低い大地の下に謙(へりくだ)っている象(かたち)である。
 山のように聳(そび)え立っている立派な人が大地にひれ伏している人に柔順に謙(へりくだ)っている形。富有になっても驕(おご)り高ぶらず人に謙(へりくだ)る君子(立派な人)は、何事もすらっと通る。
 君子だから人に謙(へりくだ)る心を持ち続けて終りを全うすることができるのである。
 マロンだニャン。地山謙☷☶は「謙(へりくだ)る時」だニャン。卦辞・彖辞には「君子、終(おわり)有り」とあるニャン。本来の意味は「君子(立派な人)だからこそ、終わりまで全うできる」という意味だが、これを石破総理に当て嵌めると「小人中の小人だから終わりまで全うできない」となるニャン。すなわち遅かれ早かれ石破総理は辞任せざるを得ないニャン。このことを国民は望んでいると考えることができるニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、地(ち)中(ちゆう)に山有(あ)るは謙なり。君子以(もつ)て多きを裒(へら)し寡(すくな)きを益(えき)し、物を稱(はか)り施(ほどこ)しを平(たいら)かにす。
 大地の下に気(け)高(だか)い山が謙(へりくだ)っている。多くて満ちているものを減らして、少なくて足りないものを増やすように心がける。物事の宜しき(適度)を推(お)し量(はか)って、施(ほどこ)しが偏(かたら)らないように配慮(公平に)するのである。
☆恭(うやうや)しくへりくだって人を尊敬できれば、人から尊敬されるようになり、やがては大勢の人々が自分に服従するようになる。自分の行いを正しくして大衆の模範となる時。丁寧に人に接する時。
 みかんだニャン。大象伝には「大地の下に気(け)高(だか)い山が謙(へりくだ)っている」とある。「大地」を責任を取らない石破政権によって音を立てて崩れている日本の政治だとすると、「気高い山」とは国民のことだニャン。気高い山だから謙って我慢しているが、ここまできても責任を取ろうとしない石破総理に辟(へき)易(えき)して我慢することを止めて爆発するかもしれないニャン。自民党議員の過半数が総裁選の前倒しを求めることが趨勢となっても、石破総理の口から辞任するという言葉が出てこないとしたら、多くの国民は石破内閣倒閣の気持ちを抱くようになるに違いないニャン。高島嘉右衛門の占断には「自分の行いを正しくして大衆の模範となる時」とあるが、石破総理の態度は正反対だニャン。このことからも、多くの国民は石破内閣倒閣の気持ちを抱くようになるニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
 マロンちゃんとみかんちゃんの占断に従うと、国民は不満を爆発させることになるから、地山謙☷☶初六の陰陽を反転させ(之卦の)山雷頤☶☳初九の爻辞を読み解くことにする。
※第一段階の「小さな物語」上九を羨(うらや)み下顎を垂れて涎(よだれ)を流す
○初九。爾(なんじ)の靈(れい)龜(き)を舍(す)て、我(われ)を覿(m)て頤(おとがい)を朶(た)る。凶。
 貴方は剛健で才德(才能と道德心共に)高いが、地位は卑しく(最下に在り)、下卦震(動)の主爻なので、己を養うことよりも上に進もうとする気持が強い。
 貴方には貴重で優れた才德(才能と道德心)があるのに、それを活かすことを放棄して、天子の師として君臨する頤の主爻上九を羨(うらや)ましく思い、下顎を垂れて涎(よだれ)を流す。
 素行自得して己を養い、貴重で優れた才德(才能と道德心)を活かして人を養育すべきなのに、上九を羨ましく思い下顎を垂れて涎(よだれ)を流している。これでは全く、お話しにならない。
☆社会や組織の下層に居て経済的に裕福になっても満足しない。欲を出して贅沢三昧を堪能しようとするから禍(人災)を招く。
 山雷頤☶☳初九は「上九を羨(うらや)み下顎を垂れて涎(よだれ)を流す」時である。「上九」とは自民党の歴代総理のこと。初九は石破総理。すなわち、石破総理は歴代自民党総理と比べて自分があまりに惨めだから「下顎を垂れて涎(よだれ)を流す」のである。爻辞には「凶/これでは全くお話にならない」とある。国家を率いる総理大臣がこのような醜態を晒せば、多くの国民は呆れ果てて石破総理から離れていく。辞任する必要はないと石破総理をかばっている高齢者でも流石に支持できなくなるだろう。高島嘉右衛門の占断には「欲を出して贅沢三昧を堪能しようとするから禍(人災)を招く」とある。大事な選挙に三回連続で敗れたのに一向に責任を取らずに総理の地位にしがみついている石破総理そのものである。このような人物を総理大臣にしてしまったことを国民は嘆き悲しむしかないのだ。