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易占徒然日記 41

・七月二十二日月曜日
 昨夜蒸し暑くて寝付けなかったので、五時半起床と大寝坊した。早速YouTubeに動画をFacebookに昨日の日記をアップして、今日一日の運勢を占筮したところ水火既済☵☲四爻が出た。
 卦辞・彖辞を解釈すると次のようになる。
○既濟は亨ること小なり。貞しきに利し。初めは吉、終りは亂る。
▼既濟は六爻全て正位・正応・正比と完璧な(完成した)形をしているが、既に完成しているので伸びしろがないのである。それゆえ、大きな事は成就しないが、小さな事なら成し遂げられる。正しい道(道德)を固く守ることが肝要である。完璧な(完成した)形をしているので、最初は順調に事が運ぶが、やがては(上卦に入ると)、完璧な(完成した)形が崩れ始める(乱れていく)。これは、栄枯盛衰の理である。
 爻辞を解釈すると次のようになる。
○六四。繻るるに衣袽有り。終日戒む。
▼六四は柔順にして位正しい(陰爻陰位)大臣(側近=易経の研究者)である。剛健にして位正しく中庸の德を具えている九五の天子(トップ=易経)を輔佐して、伸びしろはないが泰平な世の中(易経の教え)を維持する任務がある。だが、天下泰平な既濟の時も半ばを過ぎて、綻びが生じつつある。水が漏れはじめた舟(互体二三四の坎水☵と上卦坎水☵、そして互体三四五離☲の木の舟で水が漏れはじめた舟)に古い衣服を穴埋めしても一時的な処置である。萬全とは言えない。油断しないで終日警戒(さらに研究)する必要がある。
 さて今日の夜はラフカディオハーン著「怪談」を課題本とした読書会があるので、午前中、先日読破した「怪談」を再読し、心に残ったところに付箋を貼った。お昼に富士吉田の指導先から迎えに来てもらい富士吉田に向かう。夕方帰宅して一休み。夕食と入浴を済ませて、読書会の会場である春光堂に向かった。帰宅したのは二十二時前である。