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しらす神々 その二

この小説は古事記を下敷きに創作した神々の物語である。

天地(巨大な宇宙空間と八つの惑星)創造

天地創造は根源的な「命の泉」が湧き出てくるところから始まった。
天地創造の前は空間は勿論、塵一つ存在していなかった。全てが虚無だったのである。
ところがある時、その「虚無」、すなわち「無」が「空」となった。「無」の状態から、萬物を産み出す「命の泉」が湧き出てきて、小さな空間が出来た。すなわち「無」の状態が「空」の状態となったのである。
萬物を産み出す根源的な「命の泉」を「あ」の神様と言う。
「あ」の神様は、萬物の命を次々に産み出すために「命の根源的なエネルギー」を無限に蓄えている神様である。
「あ」の神様が萬物を創造するためには、「あ」の神様の中に潜んでいる「い」の神様と「う」の神様に働いてもらう必要がある。
「い」の神様は、「あ」の神様が蓄えているエネルギーを引き出し、エネルギーを活用して何を創造するのか、そのシナリオを描き、「う」の神様に向かって、エネルギーを発することがその役割である。
「う」の神様は「い」の神様が発したエネルギーを受け容れて、「い」の神様が描いたシナリオを実現するのに必要な「何物か」を産み出すことがその役割である。
今から凡そ百五十億年前に、「あ」「い」「う」の神の働きによって天地宇宙が始まった。「あ」の神様が蓄えているエネルギーを「い」の神様が引き出してシナリオを描き、シナリオを実現するエネルギーに転換して「う」の神様に発信する。「う」の神様は、転換されたエネルギーをそのまま受け容れて、「巨大な宇宙空間」を産み出した。天地創造の第一段階である。
以下省略。