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令和五年冬至占(令和六年を予測する)の八つの占題 その二

二.日本の経済(景気)は令和五年より良くなるか悪くなるか。

 ○白倉信司研究所長

 二十.風地観 ☴☷ 六三 本卦
 五三.風山漸 ☴☶ 九三 之卦

 風地観☴☷は陰陽消長卦の一つであり、山地剝☶☷、坤為地☷☷と堕ちていくので、日本の経済(景気)は令和六年(風地観☴☷)、令和七年(山地剝☶☷)、令和八年(坤為地☷☷)と益々悪くなっていくと判断できる。また、風地観☴☷を圧縮すると大きな艮☶となる。艮☶には「停止、制止、休止、中止、廃止、拒絶、退く、滞る」という意味があるので、令和六年の日本経済(景気)が良くなる見通しは全くない。
 上卦巽☴を政府の経済政策と経済状態と見立てると、巽☴には「偽る、騙す、欲深い、隠れる」という意味がある。よって政府の経済政策は「社会保障の予算を確保するためには消費税を引き下げることはできない」などという偽りをマスメディアを通して国民を洗脳し国民は騙される。欲深い政治家や官僚は嘘偽りで悪行を隠して三十年も成長できない日本経済は今後も低迷し続けることになる。
 下卦坤☷を国民と見立てると、坤☷には「凡庸、愚鈍、迷う、疑惑、悪、暗い、大衆、服従、吝嗇、倹約」という意味がある。よって国民は「凡庸で愚鈍なのでどう対応すべきか迷い、疑い暗い気持ちになる。いつまでも良くならない悪い経済状態に服従して、吝嗇(ケチ)や倹約で対応するしか道がない」のである。以下省略。