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易経(周易)を読み解く 三七(風天小畜 初二三)

2021年11月23日

初九 ――‥ ――― (風天小畜) 之卦 五七巽爲風

初九。復自道。何其咎。吉。
○初九。復(かえ)ること道に自(よ)る。何ぞ其(そ)れ咎(とが)あらん。吉。
 初九は正応六四のところへ進もうとするが、今は「柔よく剛を制する」小畜の時であり、六四は止める時(小畜)の主(一陰五陽の一陰にして主爻)である。初九は今は進んではならないことを理解し、途中で引き返して自分の居るべき処(正位)に止まる。
 このような初九の、どこに問題があろうか。必ずや幸運を招き寄せるであろう。
象曰、復自道、其義吉也。
○象に曰く、復(かえ)ること道に自(よ)るとは、其の義吉なる也。
 小象伝は次のように言っている。途中で引き返して自分の居るべき処(正位)に止まる。初九の行動は道義に適っているから、幸運を招き寄せるのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇久しく通じなかった事が、ようやく通じるようになる。女性が幸運を招き寄せるが、そのことが反(かえ)って災難を招き寄せる。慎むべきである。一つの希望が叶った時は、それ以上を望んではならない。さらに新たな希望を叶えようとすれば、せっかく招き寄せた幸運が大きな損害に変じてしまう。よくよく慎まなければならない。
○人を疑えば人から信用されない。心の中に希望を抱いてもすぐそれを叶えようとせずに、じっと待っていれば利益を得る。

以下省略。次の書籍をご覧ください。