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29.坎為水 期間限定 超入門 コインを用いた易経・易占い

二九 坎(かん)為(い)水(すい) ・|・ ・|・ 落とし穴の中に落とし穴
   二重苦(二九)苦しい「坎(かん)為(い)水(すい)」 互卦 二七山雷頤
※人生の中で一番困難な時である。真心で乗り越えれば、必ず未来が開けていく。
 オタオタするな。己の心を磨いて、辛抱を心棒に育てるのである。
 世の中や人情の機微を身に浸みて勉強する時だと心せよ。
 あなたがこの時を乗り越えれば、運命は大きく開けていくことが約束されている。
 真心を抱いて困難に真正面から向かって行けば、必ず未来が開けて行く。
 真心で果敢に挑戦するから、困難を乗り越えることができるのである。
 何事も恐れ慎み神仏を尊崇して力を尽くすべきである。
 君子(人格者)は常に陰徳を積み上げて己を磨き、私心を捨てて反復訓練しながら、民を明るい方向に教え導くのである。
〇運氣が極まって艱難に遭遇する時だが、冷静に考えれば、世の中のことや人情の機微について知ることができるチャンスである。水が器の形に自然と従うように、抵抗しないで五爻の時に至れば、艱難は自然と去って行く。それまでは、只管(ひたすら)辛抱して、時を待つべし。決して、狼狽してはならない。策を講じて逃げようとしてはならない。狼狽して策を講ずれば、心は萎えて、身体は疲れ切り、終には困苦に押し潰される。これは、艱難に処する道ではない。艱難は己の心を磨くためにある。辛抱を心棒に育てる時である。この時ばかりは、何をやってもどうにもならない。吉運から見放された時。ありとあらゆる災難に見舞われる時である。何事も懼れ慎んで、神様仏さまにお祈りするしかない。あなたに信用があっても、閉塞状態に陥り、あなたの理屈が正しくても、どん底に陥る時である。
○浮き沈みが多い時である。 ○苦労が多い時である。
○人事を占ってこの卦が出たら、君子は世のこと人のことを心配し、小人は自分が困難に陥ることを心配する。 ○陥る時である。 ○険しい時である。 ○溺れる時である。
○君臣(社長と社員、上司と部下)の関係が調和しないで、共に困難に苦しむ。

①坎為水初爻 ・|・・|・ 之卦水澤節 ・|・・||
 あなたは落とし穴の中の落とし穴に陥ってしまい全く身動きがとれない。誰も助けに来てくれない。これまでに経験したことのない最悪な状況である。今は辛抱するしかない。
 このような状況に陥ったのは、あなたが君子(人格者)の道を踏み外したからである。これからは、小善を毎日コツコツ積み上げて善き習慣を育むことが求められる。
〇独り立ちして、事を為そうとしてはならない。常に心配ごとや苦しいことを抱えているが、堪え忍んで、人から信用される人間になれば、心配ごとや苦しみから免れる。従来の方向を軌道修正し、過ちを反省し、善き方向に進み、困窮から脱する方法を模索すべきである。水泳を習おうとして、水に溺れる。何事も慎むべきである。
○己を修めて人を治める。小善を毎日積み重ねて習慣にすれば、安定した人格と品性を養うことができる。 ○心が定まらない時。 ○善からぬものが潜んでいる時。
○井戸の中に陥ってどうにもならない。あらゆることが思ったとおりにならない。

② 坎為水二爻 ・|・・|・ 之卦水地比 ・|・・・・
 あなたは上下二陰(二つの害悪)に挟まれた状態にある。最悪の状態から抜け出すことはできない。今の状態に慣れてきたので、真心で果敢に行動すれば小事なら何かしら得ることができる。只管(ひたすら)実直に行動して無事なら(生きていれば)善しとするしかない。
 剛中の德(毅然としてやるべきことをやる実行力)と至誠の心を保ち続けて、志(世のため人のために生きようとする気持)を堅持していくことが求められる。
〇誠実で才能と智恵があっても、身に降りかかる険阻艱難が多く、心が苦しくなることを避けられない。今は運氣が閉塞している時。大事を為そうとしてはならない。小さな事なら、何とかなる。 ○険阻艱難が重なる中で、自分が持っている才能を発揮することができない。平穏であればよしとすべきである。
○心の中に実直さがあれば、願いや希望が少し叶うかもしれない。

③ 坎為水三爻 ・|・・|・ 之卦水風井 ・|・||・
 最悪の状態がさらに悪化する。何をやっても困難から脱出できない。人生の中で今以上辛いときはない。只管(ひたすら)忍耐してやるべきことをやり、時が到来するのをじっと待つ。
 辛抱を心棒(挫(くじ)けない心)へ育てて正しい気持ちを維持し、無事を願うしかない。
〇事に行き詰まって進むことができない。かといって、退くこともできない。どうにもこうにも途方に暮れる時である。人に助けを求めても、誰も応えてくれない。自分の力ではどうすることもできない。だが、二カ月ほど経過すれば、時運が変化して、策を施す道が開けてくるので、その時が到来するのを待つべきである。
○険阻艱難と険阻艱難の間に陥っている。何事も慎んで行い無事であることを願うべし。
○危険な所に居ることを知らず、いびきをかいてグッスリ眠っている。

④ 坎為水四爻 ・|・・|・ 之卦澤水困 ・||・|・
 あなたは真心でトップ⑤に仕える。共に組織(国家や会社等)安泰を願うので咎められることはない。ようやく最悪の状態から抜け出した。
 少し光が見えてくるが、安心してはならない。無事を神仏に祈るべきである。
〇今は険阻艱難の真っ直中だが、窓から明かりが差し込むように、一筋の光が見えてきた。親友が険阻艱難の中から、救済に向かってくる。お互いの真心が通じ合う時である。
○表面的には分からないが、内面的に親切を尽くす時。
○陰氣の中に陥って、空疎な何物かが、現実の何物かを、陥れる時。
○ただ只管(ひたすら)、神仏のご加護があることを祈ることが肝要である。そうすれば、感じるものや応じるものがある。

⑤ 坎為水五爻 ・|・・|・ 之卦地水師 ・・・・|・
 もうちょっとで困難から抜け出せそうになるが、まだ抜け出せない。
 今は困難から抜け出すための道が見えてきた段階である。
 真心で困難に適切に対処して時の到来を待つ。やがて開運の時がやって来る。
〇家を保つため、何度も何度も艱難辛苦を味わってきたが、ようやく平和な兆しが訪れて、久しぶりに災難から逃れる道が見えてきた。未だ大きな功を成し遂げられるわけではないが、どうやら咎を免れて吉運に向かう時がやってきた。
○溝から水が溢れ出て、大洪水を治める時。 ○険阻艱難がようやく収まりつつある時。
○己を知り己の分を守って、時の到来を待てば咎を免れる。 ○真心(至誠)がある。
○陽剛で中正の德を具えた天子が、尊位に在る時。平和を実現すれば咎を免れる。

⑥ 坎為水上爻 ・|・・|・ 之卦風水渙 ||・・|・
 この段階で妄進すれば自滅して立ち直れない。未だ困難から抜け出せない時。
 これまでに経験したことのない最悪の状態もいよいよ終局を迎えた。このような状況に陥った自分の言行を悔い改めて、ここを乗り越えれば未来が開けて行く。
 あなたが油断すれば自滅する。志を磨いて何事にも慎む心を保つべきである。
〇困難に陥っているのに、何も省みようとせず、誤魔化しや妄言を続け、災難(人災)を招く時。よく反省し志を改め善き行いをしなければならない。そうでなければ、さらに人の道を踏み外して、大きな悪行を犯しかねない。慎む心が何より大切である。
○険阻艱難が度重なる時の極点に居て、紛争がさらに悪化する時。
○決意を固めないで行動すれば、居場所を失って漂うしかない。
○心身共に疲れ切って、心配事や苦労が絶えない時である。