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23.山地剝 期間限定 超入門 コインを用いた易経・易占い

二三 山(さん)地(ち)剝(はく) |・・ ・・・ 人事を尽くして天命を待つ
   ニッサン(二三)剝がされ「山(さん)地(ち)剝(はく)」 互卦 二坤為地
※正しい人(君子・陽氣⑥)が悪い人(小人・陰氣⑤④③②①)に追い詰められる時。
 巧言令色の小人(悪人)が君子を装って近付いてくるので油断してはならない。
 何事も慎重に構えて、状況を把握し、時勢に従って行動は控えめにすべきである。
 小人など陰柔の存在に気を付けて、自分の身の安全を図り、時が一変するのを待つ。
 小人(部下)の勢いが恐ろしいほど増大している下克上の(小人や部下が君子や上司に取って代わる)時である。
 このような時に君子(立派な人)や上司が進み行けば失敗する。退くと利益が得られる。
 君子(立派な人)や上司は質素倹約に努め、下々に施しを厚くして、守りを固める。
〇小人が増長し君子が困窮する時。女性が時を得て、男性を軽蔑する。何事も成就しない。小人や女性に気を付けて、身の安全を図り、時が一変するのを待つべきである。巧言令色の輩が君子を装う時。
○一見、下は厚く上は重いので、安静に見えるが、薄情で人を剥奪しようと企(たくら)んでいる。
○「智恵や配慮に欠ける」「人に欺される」など、後悔することが多い。
○女性が才能と智恵を具えて、男性を軽蔑する。 ○剝とは、剝落すること。山が崩れて大地に埋もれる時。 ○進んで行っても事は成就しない。進み行けば失敗する。
○志は高いが分不相応なので、後悔することが多い。
○何かを削り取られる時。 ○何かが尽きる時。 ○何事も零落する(落ちぶれる)時。
○進んで事を為すと失敗する。退くと利益が得られる。 家財を失うことになる時。
○小人が君子を欺き迫害し、下位の者が上位の者を欺き迫害する。
○人に欺され、財産を奪われないように、守りを固める時。

① 山地剝初爻 |・・・・・ 之卦山雷頤 |・・・・|
 小人(悪人や邪悪な何か)が組織の最下に潜り込み密かに悪事を謀る時である。
 やがて組織が崩壊する時。あなたの周りで悪事(害悪)は密かに進行している。
 小人(悪人や邪悪な何か)を侮ってはならない。常識に固執せず、悪事(害悪)を封じ込める対策を立てるべきである。
〇いよいよ小人の勢いが漸次に増大する時が来た。早く予防しなければならない。常識に固執して対策を講じなければ、凶運となる。小人が君子を軽蔑するようになると、君子は破滅していく。(君子は)下から徐々に剥がされて滅亡するのである。

② 山地剝二爻 |・・・・・ 之卦山水蒙 |・・・|・
 あなたの周りで悪事(害悪)の進行度合いが徐々に加速している。
 今の組織や社会はやがて崩壊する。今のうちに速やかに避難しなければ危険である。
 日頃から危機感を持ち凶運の恐ろしさを深刻に認識すべき時である。
 これまでの常識が通用しない時である。あらゆる面で常識に固執してはならない。
〇危ういことを知らずに、安心して坐っている。
 危険が迫っている予兆を察して、早く避難すべきである。
○「蒙昧な存在が正しい存在を滅ぼす」と云う凶運の恐ろしさを知っておくべきである。

③ 山地剝三爻 |・・・・・ 之卦艮為山 |・・|・・
 あなたは君子(唯一人残った立派な人⑥)と志を同じくすることができる。
 あなたなら君子⑥の薫陶(人格者からよい影響)を受けて悪事の進行を食い止めることができる。上下の徒党(悪人④②①)と関わってはならない。
 君子⑥に見習い正しい心を維持して、行いを篤実にすべきである。
〇心を正しく、行いを篤実にしなければ、思ってもいない災難に遭遇する。
○衆陰が一陽を剝落しようとする時に、③のみ⑥と応じている。自分は小人だが、君子が必要なことを知っているのである。

④ 山地剝四爻 |・・・・・ 之卦火地晋 |・|・・・
 ここまで悪事が進行すれば、災難を回避できない。組織の崩壊が迫っている。
 大胆に方向を転換して被害を最小限に抑えるべきである。手を拱(こまね)いて何も対策を講じないと後悔する。
〇災いが、自分の身に及ぶ時。方向を転じて災いを回避する処置を執(と)るべきである。そうでなければ、臍(ほぞ)を噛む(自分のヘソを噛む)ように後悔する。
○火氣によって、衣裳が剥ぎ取られるような時。
○禁じられていることを犯してしまう時。
○自分から災いに近付いて行き、災いを蒙る。 ○火に関係する災難に遭遇する。

⑤ 山地剝五爻 |・・・・・ 之卦風地観 ||・・・・
 小人(悪人①~④)を束ねて君子⑥の德風に従えば、組織の崩壊を回避できる。
 トップのあなたなら小人(①~④)を束ねて君子⑥に従わせることができる。
 組織に唯一残った君子⑥(立派な人)の德風(人としての正しい生き方)を、トップのあなたが下々(人として正しくない生き方をしている小人)に伝えるのである。
 天下国家に思いを馳せて全てを君子⑥に委ね、天下の大事に中るべきである。
〇貴人の寵愛を賜って幸せを招き寄せる時である。天下国家を論ずる人は、天下の大事に中るべきである。婦人から寵愛を受けるようなことがあってはならない。よくよく反省すべきである。女性が柔和に過ぎて、亭主がやりたい放題となり、家計が破綻することに気付かない時でもある。
○大きな果物(成果)があるのに、人が食べない(人々が用いない)ので、木に吊る下がっている(何もせずに存在している)ような(有益なことを活用できない)時である。
○男性が女性に制御(コントロール)される時である。
○江戸時代ならば大奥、現代ならば事務方のトップに出世して、将軍や政治家に寵愛され、実権を握っている時である。 ○色恋沙汰で苦しみ悩む時である。

⑥ 山地剝上爻 |・・・・・ 之卦坤為地 ・・・・・・
 終に小人(悪人⑤④③②①)に追い詰められるが正義の種は亡びない。いつかはまた勢いを得て、泰平の世が到来する。
 人事を尽くして天命を待つ時である。君子(人格者)は小人(悪人)に追い詰められても動揺しない。正義の種(人としての正しい生き方)は滅びないのである。
 いつかはまた勢いを得て泰平の世が到来する。今は超然と構えるべきである。
 どんなに世が乱れても神仏や大人君子(人格者)は滅びない。一時表舞台から姿を消すことはあっても、再び世間求められて復活するのである。
○一つしかない果実を大切に保護して、人に食べられないようにするべきである。国家の存亡は陰陽消長の循環、人智の及ばない天の道であるが、人事を尽くして天命を待つのが君子のやり方である。 ○行き止まる時。 ○邪なものが正しい道を侵食する。
「碩(せき)果(か)食(くら)われず。一陽が五陰の上に在るから大きな果物に例える。衆陰がこれを食べようとするが、超然と山頂に隠居して、小人の姦(かん)謀(ぼう)の及ぶところではない」。すなわち、超然と山頂に隠居して、小人の姦謀から逃れなければ、遂には、言葉にならない惨状を見る。
○崩壊していく。 ○首が飛ばされる。  ○上り詰めて落ちていく。
○初爻の時から身に迫ってきた災害により剝落して地に墜ちる時。